第四百八十六話 楽しい出会い〜まずはバーベキュー〜その十三
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「そして強くならないと」
「怪人達に勝てないですか」
「だからだよ」
それ故にというのだ。
「まずはね」
「訓練をすることですか」
「そうだよ、そして訓練の後は」
常盤の叔父はそれからのことも話した。
「しっかりと食べないとね」
「食べるんですね」
「そう、人間食べないとどうしようもないから」
食事と聞いて嬉しそうなペコリーヌに微笑んで話した。
「だからね」
「それで、ですね」
「しっかりと食べて」
そうしてというのだ。
「お風呂も入って休んで」
「そうですか」
「また明日だよ」
「朝ご飯も食べますね」
「勿論だよ」
ペコリーヌに微笑んだまま答えた。
「そうしていって」
「強くなるんですね」
「そうしていこうね」
「じゃあ色々なお料理を食べましょう」
ペコリーヌは跳び上がる様なポーズになって述べた。
「これから」
「虫料理以外ね」
キャルはそこは突っ込みを入れた。
「それはね」
「虫料理駄目ですか」
「何度も言ってるでしょ」
笑顔のペコリーヌに怒った顔で応えた。
「虫なんて」
「美味しいですよ」
「気持ち悪いわよ」
やはり怒った顔で言う。
「あんなのないわ」
「美味しいわよ」
怒るキャルにだ。エリコは不気味なオーラをまとって話した。
「虫も。くすくす」
「何処がよ、そもそも虫じゃなくてもいいでしょ」
料理の食材はというのだ。
「別に」
「食材は色々あるんだ」
「今もお肉やお野菜じゃない」
そういったものを食べているとだ、キャルは常盤に答えた。
「それじゃあよ」
「虫を食べなくてもだね」
「他のものも食べたらいいのよ」
虫料理でなくてもというのだ。
「そうすればいいのよ」
「俺や虫でも別にいいけれど」
「いいの?」
「美味しかったらね」
キャルに笑顔で答えた。
「それでいいよ」
「あんたつくづく凄いわね、その器の大きさなら」
それならとだ、キャルは常盤に告げた。
「確かに王様になれるわ」
「そうだね、やっぱり王様になるなら心が広くないとね」
「そうしたことも必要だから」
それ故にというのだ。
「あんたならね」
「王様になれるんだね」
「そう思うわ、だから頑張ってね」
「王様になる為にね」
「応援するわ」
こう常盤に話した、それも微笑んで。
「あんたならなれるから」
「王様にだね」
「それもいい王様にね」
微笑んだままでの言葉だった、だが。
訓練がはじまるとだ、キャロはその笑顔を消して叫んだ。
「な、何よあの強さ!」
「あれっ、言ってなかった?」
「そうよね」
ウールとオーラはそのキャロの横で平然としていた。
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