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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
ラブ&ピース
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なんだ。術者の僕が移動すると、その後を追尾するし…術者の魔法力が尽きるか、術者自ら止めるまで延々と光り続ける!」

ホント…この人の才能には感服します。
“魔法を改造する”言葉で言えば簡単だが、実際に行うのは至難なのだ。
魔法の特性を理解して、理論的に改造を施す…
最高に自慢の父親です!

「へー…随分と便利な魔法ね。ところで…さっき『レミーラ』って唱えてたわよね!何で?」
あまりの眩しさに下を向きながら喋るアルルさん。
余計な事を気にしなくて良いのに…
私は転生者である事を広めたくないんだけど…

「うん。マリーが命名した!『レミラーマじゃ紛らわしいわよね!考えるのもめんどくさいしレミーラで良いわよね!』って………そんな事よりカンダタとモニカも、この魔法を憶えろよ!元盗賊や元海賊だったら憶えられるんじゃねーの?お前等、戦闘で魔法を使わないんだから、いざという時に魔法力が尽きても問題ないだろ!?」

流石お父さん。
上手く適当な事を言って誤魔化した上、話題をすり替えちゃったわ。
もう皆さんの意識はカンダタ・モニカさんに向かってます!

「え!?…でも、俺…魔法なんて使えないし…」
「良いじゃないかカンダタ、やってみようよ!出来るかどうかは分からないんだしさ…」
「そうだぞカンダタ。行動する前に諦めるのは愚か者だ!やるだけやって、頑張るだけ頑張って、それでも出来なかったら諦めれば良いじゃないか!僕が教えるから、一緒に頑張ってみようよ」

珍しくカンダタに優しくするお父さん。
もう皆さん、完全に『レミーラ』の由来は頭から無くなってますね。
つくづくお父さんって凄いと思います!



さて…
話題を変える為にカンダタへ魔法習得を進めたのかと思ってましたが、どうやら本気だった様で、根気強く馬鹿(カンダタ)に魔法を教えているお父さん。

「このくらいも出来ないのかい!?アンタの頭はどうなってるんだい!?」
先に習得出来た彼女(モニカ)さんに罵声を浴びせられながら、半泣きで頑張るカンダタ…
恋人同士なのだから、もっと優しい言葉をかければ良いのに…

むしろお父さんが、
「気にするなよカンダタ。誰にだって得手不得手があるんだ…継続は力なりって言葉もあるし、諦めなければ何れ物に出来るよ!」
と優しく励ましてますわ。

結局カンダタは『レミーラ』習得に20日かかりました。
思わずウルフに言いましたよ…
「私だったら、こんなに物覚えの悪い生徒には、3日で愛想を尽かすのに…お父さんてば我慢強いのね…学校の先生に向いてるかも」
前世は学校の先生だったのかな?




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