190 胸騒ぎの鎮静
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は戦闘態勢の準備に入った。
「野郎、出やがれ!」
山口は矢を放った。前方が炎の海と化した。
「どこでやんすか?」
ヤス太郎もパチンコで玉を飛ばす。地面を爆発させた。
「向こうの方からする・・・!」
すみ子が指をさす。その方向は上空だった。
「何、上からだと!?」
一行は上を見上げる。
「させません!」
エレーヌは一踊りする。空中で何かが止まった。火炎瓶だった。
「水玉で消すでやんす!」
ヤス太郎はパチンコで水玉を放った。しかし、なぜか水が消えなかった。そのまま火炎瓶は割れ、その場に炎が広がる。
「な・・・」
「油を仕込んだ火炎瓶だ。水など意味ない」
上から赤軍の男が現れた。
「お前は!」
「俺か?俺は赤軍の日高敏彦!ここから先は通さんぞ」
日高が火炎瓶を投げた。その時、山口はふとすみ子の兄が通う高校の文化祭の時を思い出した。その時、赤軍が襲撃して来た時も火災が発生したが、水では通じなかった。
(確かすみ子の兄ちゃんの友達は水じゃなくて土で消してたよな・・・)
「ヤス太郎、土玉だ!」
「了解でやんす!」
ヤス太郎は土玉をパチンコで飛ばした。火炎瓶を土で埋める事で炎の周囲の酸素を奪い、消火に成功した。
「ち、そこまで考えてるとはな。西川達が文化祭の時にしくじったのも分からなくもないな」
日高は木製のボールを投げた。地面に当たっただけで地面が砕かれる。それも物凄い速さで四方八方に跳び、山口達の足場を悪くした。
「くう!」
川村がバズーカを発砲した。皆を浮かび上がらせる。
「赤軍!退いてもらいます!」
「やれるものならやってみろ!」
「私達を舐めるな!」
ジャンヌが飛び上がる。そして神を呼ぶ。
(大天使ミシェル、我々に導きを・・・!)
ジャンヌの手に秤が現れた。
「戦力の調整を!」
ジャンヌの秤の左の皿は敵の、右の皿は自分達の戦力を示すものだった。右の皿が上がり、左の皿が下がった。
「今の我々の戦力ではやや不利だ!調整する」
ジャンヌはさらに大天使ミシェルの能力で剣を出した。右手に剣、左手に秤、正に大天使ミシェルの構図だつた。秤が水平になる。
「大天使ミシェルの能力を受けよ!」
ジャンヌが剣をかざす。ジャンヌの従兵も剣を出す。地が揺らぎ、水が溢れ、炎が飛び、風が吹く。それに対して日高は武装の能力で防ごうとした。
「聞くかよ!」
日高はさらに巨大な虫を出現させた。
「何だあれ?」
「俺はな、ワラジムシの話が好きでね!」
巨大なワラジムシは水も風も飲み、炎や地も貪り食った。
「ちい!」
川村は日高に向けてバズーカを発砲する。狙うは日高の持つ機械だった。しかし、防がれた。
「くう、あいつ
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