暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/WizarDragonknight
武神の処刑人
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ャラクトロンの腕より魔法陣が発生。そこから、虹色の光線が放たれた。
 二本の剣でそれを防ぎ、武人鎧武は先にギャラクトロンへ斬りつけていく。
 だが、肉弾戦が効きづらいと判断したギャラクトロンは、即座にその後頭部の部品を動かす。
 長い髪のようなそれは、瞬時に武神鎧武の腕を掴まえ、つるし上げた。

「おのれ!」

 武神鎧武は無双セイバーで即座にアームのパーツを切り落とす。
 ギャラクトロンは悲鳴のような駆動音の直後、パイプオルガンのような音声とともに虹色の光線を放つ。
 武神鎧武は二本の剣を底で組み合わせて薙刀にし、回転させてその光線を弾く。
 そのままギャラクトロンを蹴り飛ばし、呼びかけた。

「来い! ウツボカズラ怪人!」

 武神鎧武の言葉とともに、今度はファスナーの音が響く。空間そのものに作られたファスナーが開くと、その奥より新たな怪物を呼び寄せた。
 それは、緑の怪人。名の通り、ウツボカズラのような姿のそれは、ファスナーから飛び出すと同時に、ギャラクトロンにぶつかる。

「へえ……君も怪獣を呼び出せるのか……」

 武神鎧武の応援に、トレギアは舌を巻く。
 その間にも、武神鎧武はその刃をトレギアへ振るう。
 トレギアと武神鎧武、ギャラクトロンとウツボカズラ怪人。
 どちらに加勢することもなく、ウィザードとブライはその戦いを見守ることしかできなかった。

「本当に面倒だ……」

 トレギアはいつしか、武神鎧武を相手にすることに業を煮やしてきた。
 やがて彼は、武神鎧武が振り下ろした二本の剣をその手首から捕まえる。

「君にあげるよ。ハルト君」

 そのまま、トレギアは武神鎧武をウィザードへ放り投げた。

「!」

 受け身さえとれなかったウィザードは、そのまま武神鎧武の体を受け止め、地面を転がる。
 ともに起き上がった時、武神鎧武はすでにウィザードを睨んでいた。

「貴様……」

 武神鎧武がウィザードを視界に入れた途端、その雰囲気が変わった。
 ウィザードは周りを見渡し、その標的が自分以外にいないことに気付く。

「なんか、嫌な予感……」
「武神ウィザード……覚悟ッ!」
「やっぱり俺か!?」

 武神鎧武が、その二本の剣を振り下ろしてきた。
 ウィザードは慌てて、ソードガンを横にしてそれを防ぐ。

「おい、お前の相手は俺じゃないだろ! コエムシはトレ……フェイカーを倒せって言ってるんだぞ! あっち! 分かる? あっち!」
「黙れ! おのれ武神ウィザード……この恨み、忘れたとは言わさん!」
「俺はアンタとは初対面なんですけど! そもそも、武神ウィザードってなんだよ! 武神いらないよ俺ウィザードだよ!」

 二本の剣で、的確に攻撃を加えてくる武神
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ