第二章
[8]前話
「狼や狼犬達とも触れ合ってもらっています」
「アニマルヒーリングですね」
「そうしてもらっています」
「それで狼や狼犬達がいますか」
「大勢。そして狼や狼犬達も」
その彼等もというのだ。
「人と触れ合ってです」
「過去から解放される様にしていますか」
「彼等もトラウマを持っていますので」
狼や狼犬達もというのだ。
「ですか」
「彼等の癒しもですか」
「考えていまして」
それでというのだ。
「お互いにです」
「癒される様にしていますか」
「それがこの施設の目的です」
「退役軍人の人達が癒されて」
「狼や狼犬達もです」
「人も生きものも心があって」
「時には深く傷付くこともあります、ですが彼等はです」
アニタに真摯な顔で話した。
「助けられるべきとです」
「こちらではお考えですね」
「それでこの施設ではそうもしています、勿論狼や狼犬達も様々なヒアリングを受けています」
人間達と同じくというのだ。
「そしてトラウマから解放されることを目指しています」
「そうですか、ではこれからも」
「退役軍人の人達とです」
「狼や狼犬達をですね」
「癒していきます、私も過去心の病で苦しんできましたし」
自分もというのだ。
「その辛さがわかるつもりなので」
「それで、ですか」
「ここで活動しています」
「そうれですか、ではこれからも」
「活動していきます」
「頑張って下さい」
アニタはシモンズの言葉をここまで聞いて微笑んだ、そしてだった。
自ら手を差し出して彼と握手をした、そのうえでこの施設のことをさらに学んだ。そうしてフェンリルと別れを告げてだった。
ノルウェーに戻った、それからこの施設の様な活動をはじめた。人と生きもの両方のトラウマを癒す活動を。
ウルフヒーリング 完
2022・1・28
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