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鎖から解き放たれた犬
第一章
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、本当に」
「僕もわからないよ」
 同僚、アジア系の背の高い彼リー=チュウも首を傾げさせた。
「本当にね、けれどね」
「それでもですね」
「今からね」
「保護してですね」
「そしてね」
 それでというのだ。
「ちゃんと愛情を注いで」
「そのうえで幸せを知ってもらって」
「確かな人に家族になってもらおう」
 こう話してだった。
 ルゼライン達はピーナッツを保護した、そうしてから。
 彼の名を呼んで優しく接してだった。
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