第55話
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ながら殺し、俺のいた世界は地獄だった。そんな人造人間と闘っていたのが悟林さんだったんだ。俺はそんな悟林さんの格好良い姿に憧れて弟子入りしたんだよ」
「そっかー、でも分かる気がするな。こっちの悟林さんが超サイヤ人3になった時、凄く格好良いって思ったもん」
魔人ブウとの闘いで超サイヤ人3へと変身した悟林の姿を今でも鮮明に思い出せる。
「でも弟子入りしたばかりの俺は君と同じくらいの歳で本当に弱くてな…悟林さんを助けたいのに足を引っ張ってしまって俺を庇って大怪我をしてしまったんだ。」
そのせいで片腕を失ってしまって一時は会いにくくなってしまったが、本人は全く気にしていなかった。
“無くなった物はしょうがない、ほらトランクス。落ち込む暇があるならさっさと修行…は無理か。なら飯の調達を手伝ってくれるか?”
あの時の自分の精神状態を考えて、修行ではなく一緒に食料調達のために釣りをしたりした。
武道家にとって大事な腕の損失は決して軽いものではないし、闘い方だって今までのように出来ないのに怪我なんて感じさせないくらいに力強くて闘い方だって新しく変えた。
片腕が使えないなら足で補えば良いと言って足技主体で闘い始め、慣れない闘い方でも当時の自分や未来悟飯よりずっと強かったのだ。
「だから俺は悟林さんに無理をして欲しくなくて厳しい修行を望んだ。でも…人造人間が西の都を襲った時、悟林さんは1人で向かった。俺と悟飯さんを気絶させてね」
“トランクス!悟飯!お前達はここにいろ!良いな!?”
“でも悟林さん!その体じゃ…”
“そうだ姉さん!そんな体で1人で闘うなんて無茶だ!俺達も一緒に…”
“トランクス、悟飯、言うことを聞け。今の私じゃお前達を庇いながら闘う余裕はない”
“嫌だ!悟林さんが行くなら僕も行く!僕も充分強くなったはずだ!”
“トランクス、良いから言うことを…”
“もう足手まといにはなりません!僕、悟林さんと一緒に闘いたいんです!”
“俺もトランクスと同じ気持ちだ!今の俺達ならきっと!”
“…しょうがない、行くかお前ら”
直後に油断していた未来悟飯を気絶させ、その次に未来トランクスを気絶させて目を覚ました時には既に西の都の外れで大爆発が起きた。
「目を覚まして急いで駆け付けた時には遅すぎた…俺の最初の師匠は人造人間に殺されたんだ」
急いでそこに向かうと宙に浮いていた灰となった師匠。
落下して受け止めた時に崩れ落ちた師匠の体。
師匠が死んだことを理解してしまい、怒りと悲しみで気が狂いそうになった夜だった。
「お兄ちゃん…」
「トランクス、伝えたい気持ちがあるのなら機会がある時に言っておいた方が良い。大切な人がいつまでもいてくれるとは
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