第55話
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片付けた。
「そう言えば未来のトランクス君っておじさんよりおっきいよね」
「まあ、ベジータさんは小柄だからね」
未来トランクスは女性にしては背が高いブルマの母方の血が濃いのか、それともベジータの両親のどちらかに似たのか背が高い。
しかし、骨格や筋肉の付き方が似ていることからやはりベジータの要素も確実に受け継がれているのが分かる。
「…ねえ、お兄ちゃんってさ、どれくらいででかくなったの?」
「え?お、俺…?」
トランクスが未来トランクスを下から上を見ながら尋ね、尋ねられた未来トランクスはトランクスの羨ましげな表情に困惑する。
「だって、俺…8歳の頃から全然背が伸びないんだよ…悟林さんは普通に伸びてるし悟飯さんも普通に伸びてたのに…俺12歳なのに…」
「お、俺は普通に背が伸びてたけど…」
「そうだな、トランクスが今のトランクス君くらいの時は普通に背が伸びて、クリリンさんくらいの背丈だったな」
未来悟飯が未来トランクスが今のトランクスくらいの年齢の時の姿を思い出しながら言うとトランクスは思わず叫んだ。
「な、何でそんなに違うんだよ!同じ俺なのに!?」
「そ、そんなことを言われても…」
同じトランクスなのにこの違いは何なのか?
「環境の違いじゃない?サイヤ人って戦闘民族だから過酷な環境だと普通に成長するんじゃないの?」
同じトランクスでこの違いが出るのは恐らく環境によるものだろう。
こっちのトランクスが平和な世界で生まれ育ったのに対して未来トランクスは過酷な世界で生まれ育った。
恐らく過酷な環境に適応するために未来トランクスの成長がこちらのトランクスと比べて早まったのかもしれない。
こっちの悟林と悟飯に関しては人造人間やらの脅威があった上に精神と時の部屋と言う過酷な環境で過ごしたために適応するために背が伸びたのだろう。
そして未来悟飯に関しては最早説明不要だろう。
「そ、そんな…じゃあもうしばらく俺はこのまんま…!?」
「うーん、でもこの部屋にもうしばらくいれば背が伸びるんじゃないの?」
悟林達が平然としているので忘れられがちだが、この精神と時の部屋は気温変化が激しく、常に気で防御しなければ命に関わる修行場なのだ。
だからしばらくここにいれば2人がこの環境に適応するために背が伸びる可能性は0ではない。
「そ、そうか…よーし!絶対に悟林さんよりでかくなってやる!!」
口直しの水を一気飲みするトランクス。
未来トランクスはトランクスの心境を理解して苦笑し、取り敢えず今日は修行を終わりにしてゆっくり休むことにした。
妙に眠れなかった悟天は何もない部屋をジッと見つめており、それを見た未来悟飯が歩み寄る。
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