第45話 =少女=
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「さ、まずはキリトんち行こうぜ」
俺は今も私服として着ているオレンジ色のシャツに遊びで外出する用の黒いパーカーを羽織る。サチたちは…ご想像にお任せだよ。出かけるたび待たされるけどそれをなかったことににしてもいいかな、て思う似合ってる格好だよ。
『なにニヤニヤしてるんだか』とソラにつっこまれて何もいえなかったのは………認めたくないけど事実です…。
とまぁ、皆でキリトの家に歩いて移動、すぐ近くにあるので数分とかからずについた。
「キリトーいるかー?」
俺の声に反応したのが数秒後、さらにそこから10秒くらいで家の扉が少しだけ開いた。
「ど…どうした?」
「幽霊が出るって言う噂が本当かどうか確かめてこようってことで一緒に行こうぜ」
「あー…えっと……その……」
断るなら普通に「今日はいけない」とでも言えばいいのにずっと言葉を探している。それを不審に思ったのかユカが索敵をかけ
ておりニヤリとしながら口を開いた。
「……家の中に反応がキリト合わせて3つあるんだけど」
「なっ!?」
「リクヤ、絶対なんか隠してるわ」
行動力のよさに少々あわてながらも俺はユカに返事をし微妙にあけられているドアを筋力値の限り引っ張る。当然、パワーは俺の方が強いわけで…ドアと一緒にそれを開かれないように逆に引っ張っていたキリトもこちらへ引っ張られ投げ出されてきた。
だが俺には男を抱える趣味もなし、他の女性陣が支えようとしたら恐らく巻き添えを食らうので全員避けてしまい、キリトは地面に顔を強打していた。
「「「お邪魔しまーす……」」」
と他人の家に索敵をかけたり他人を地面に強打させたりといった迷惑をまったくかけてない3人は後ろで挨拶していたけど。
「リクヤ君!?それにお姉ちゃんも!?」
「おっす」
先に入った俺とユカの姿を見たアスナがその手に持っていた辛そうなサンドイッチを地面に落としかけていた。というかサンドイッチ率多いな、と思いながら部屋を見渡すと黒髪を持っている小さな後姿だけがソファの上から見えた。
「……その子…だれなの?」
ユカもどうやら見えたらしく自身の妹にその頭をもつ子のことを聞く。
「えっとね、お姉ちゃん…これには深いわけが…」
などとアスナ自身の夫そっくりにあわてている。後ろからドタドタと聞こえるので後ろを見るとサチ、シリカ、リズが。それに主人のキリトが同じくリビングに入ってきていた。
「ねぇキリト。ソファに座ってる子って?」
どうやらサチも見つけたらしくユカと同じ内容をキリトに聞いていた。
だがここでこちらに気づいたのか俺たちの疑問になっていた少女が鈴のような―俺には聞いたことのある声だけど―声を響かせ発言をした。
「
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