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絶撃の浜風
外伝 加賀編 01 一航戦暗黒神話U
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を進言します。死なないで下さいね」



「俺が殺されるの前提かよ・・・・というか、お前にとってはその方がいいんじゃないのか?」



「まさか。例えあなたのような方が提督であっても、死んでいいとは思いません。そんな風に平気で思える方は限られています」




しれっと毒舌を吐く妙高




「お前もなかなか言うな・・・・ま、俺もそうはっきり言ってくれた方が気が楽でいい。意外とお前とは相性がいいのかも知れんな」


















「・・・・殺しますよ?」






「わかった、冗談だ。そう怖い目で睨むな・・・本当に人一人殺しかねない目をしてるぞ?」



「言葉には充分気をつけて下さいと、進言しておきます」



「で、俺を殺しかねないやつって、他に誰がいるんだ?」



「そうですね・・・・まず二航戦のお二人はガチですね。それと利根さんもそうかなぁ・・・あとはそう、神通さんも確実に来ますね。駆逐艦では、ぬいちゃんかなぁ・・・・それと・・・」



「ちょ、ちょっと待て! 結構いるじゃないか!」



「いずれもこの鎮守府に縁のある方たちですから・・・・・・・提督、詰んでますね」



「マジか・・・さっさと実績挙げて、こんな鎮守府すぐにオサラバした方が賢明だな」



「そうして下さい。提督が一日も早くここを出て行けるよう、協力しますよ?」



「・・・お前・・・澄まし顔で結構キツい女だな・・・・」



「ありがとうございます」



「いや・・・褒めてねえよ・・・」



「ところで提督、加賀さんの事はちゃんと調べてありますか? 対応の仕方とか?」



「いや、それはもういいだろう。赤城とは話がついてるんだし、問題なかろう。どのみちアイツを使う予定はないしな。その為に今まで準備してきたのだ」







「・・・・・あ〜・・・うん・・・そう・・・ですね」






「・・・何だ? 何が言いたい? はっきり言ってみろ! 不安になるだろ!」






「あの人・・・とても難しい方なので、対応を誤ると即詰みもありえますので・・・」



「そういう事は、もっと早く言えないのかお前・・・・」





 (2021年8月14日 執筆)




と、その時





「コン、コン!」







執務室のドアをノックする音が・・・



《・・・来たっ!》



ちょっとだけビビった某であったが、努めて平静を装い声をあげる



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