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絶撃の浜風
外伝 加賀編 01 一航戦暗黒神話U
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「なんでもありませんよ。二人とも、あんまり無茶しないでね」



「もぐもぐ・・・それは無理です。無茶しない赤城さんなんて、赤城さんじゃありません」



「いやいや、この流れって次に無茶するの加賀さんですよね? よね?」



「がいひゅういっひょふえふ・・・・むしゃむしゃ・・・」



「・・・あ〜、これは提督終了しましたね。ご愁傷様」



合掌する赤城



「殺しちゃダメよ、加賀ちゃん」



「もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ・・・むしゃむしゃむしゃむしゃ・・・」





「・・・・聞いてませんね」



「・・聞いてないわねぇ・・わかってたけど・・・・・・はぁ・・・・」





鳳翔は、二度目の溜息をついた







  (2020年12月17日 執筆)


「何故加賀は来ない? 今日が出頭日だと伝えてあるんだろうな?」



もう昼を回っているというのに、一向に姿を見せない加賀に対し、某提督は苛ついていた



「ええ、確かに伝えてあります・・・・というか、もう構内にいるみたいですよ。十時過ぎに正門から入所してますね」



端末から、入出門記録を検索しながら、妙高は淡々と報告する



「この俺を差し置いて、どこへ行ったんだあいつは!」



「多分、鳳翔さんの所じゃないかと思います」



「あ? 何故、鳳翔なんだ?」



「あの方、すぐお腹を空かしますからね・・・大方、食べ物の匂いに吊られて寄り道してるのでは?」




 赤城と鳳翔が退役扱いにされた後、秘書官を継いだのは妙高だった。彼女もまた、艦艇時代と、艦娘時代の記憶を有している。欧州はイタリア留学を経て某鎮守府へ赴任となり、そのまま秘書官となったのである




「ふざけた奴だ。やはり赤城の片割れだけあるな。すぐに呼ばなくて正解だった」



「提督・・・いつの時代も加賀さんはこんな感じですよ。諦め半分で、ドンと構えていた方が賢明です、と進言しておきますね」



「お前はどうなんだ? 妙高。 俺に仕えるのは嫌なんだろうが」



「誰かがやらなければならないのですから、好き嫌いは言ってられません」



「ふん・・・まぁ、お前が引き受けてくれたのは行幸だった。正直、助かってる」




 (2021年6月16日 執筆)


「ありがとうございます。では、もう一言だけ進言させて戴きます」



「・・・なんだ?」



「加賀さんが来てしまった以上、提督はだだでは済まないと思います。どうか気を引き締めて事に当たられる事
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