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絶撃の浜風
外伝 加賀編 01 一航戦暗黒神話U
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機銃掃射が校長の頬に炸裂した





「あが・・・が・・・・・」



「・・・もういいです・・・・言いたくないならそうしてなさい・・・」





あまりの出来事に一瞬ぼうっとなっていた担任が我に返り、





「・・・はっ・・・み、岬っ! もうよせっ!」




振り上げた加賀の腕を掴む、がしかし、腕にしがみついた担任ごと掌が振り抜かれる





《な・・なんだ? このパワーはっ!!! 体ごともってかれ・・・》




「ぶうん!」




堪らず手を離した担任は、校長室の端まで吹っ飛んだ。そして・・・・





「パンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパン・・・・・・・・!!!!!」





校長の顔が、瞼が開かなくなる程みるみるうちに腫れ上がっていき・・・・・




「あひぃ・・まっひぇ・・・ひいまひゅ・・・・・まひゅ・・・」



「・・・そう・・・いい子ね・・・・」





(2020年12月16日 執筆)



その後、加賀は学校側に臨時総会を開かせ、校長に全校生徒の前で事の顛末を自白させた


 要は、あの男の親から多額の寄付という名の心付けを校長が貰っていたため、これまで不祥事を起こしても揉み消していたという、よくある話だった



 教育委員会でこの事が問題となり、校長は懲戒解雇、男はこれまで校長が揉み消して明るみに出なかった事件が続々と明らかになり、退学
その親も、収賄容疑で書類送検された




 加賀はと言うと、やりすぎという事で、どうしてこんな無茶をしたのかと問い詰められた。だがそれに対し加賀は、




「処罰ですか・・・どうぞお好きに・・・あなた方のように、やらない理由をつけて、目の前の被害者を見過ごす事など、私には出来ません」





こう言われて、皆、黙り込んでしまったらしい



 (2021年6月16日 挿入執筆)


 いや、岬の言葉に気圧されて黙ったと言うよりは、その《血統》の前に恐れを成したという方が正しい


 何のことはない、教育委員会の面々は、岬が艦娘《加賀》の血族であることを知っていた。その容姿に加え、空手部員を物ともしない膂力・・・尊大な振る舞い・・・

 伝え聞く艦娘《加賀》のそれと、実によく似ていたからである。そして《加賀》に逆らった者のその後の顛末など・・・・(ぶるるっ!)

 そう、一部の事情通の間では有名な話であった。岬が、恐らくは《加賀》として覚醒する可能性《大》であると



そんなわけで・・・・



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