仮説
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ば大丈夫だったでしょ!?」
そしてもう一人以前とは様子が変わっていたシェリアだったが、レオンの勝利を受けて得意気な表情を浮かべ、俺たちに対して胸を張りながらそんなことを言っていた。
「よくよく考えてみたんだが・・・」
「「「「「!?」」」」」
気が緩んでいた俺たちはその声が誰のものなのか瞬時にはわからなかった。いや、わかっていたのに認めようとしていなかったのかもしれない。
「私はこの世界の住民である君たちを殺すことはできない。しかし、もしかしたら一人だけその例から外れる者がいる可能性がある」
煙の中から聞こえてくる声は間違いなくあいつのもの。神の領域を解きかけていたレオンもすぐに魔力を高めそちらに意識を集中させる。
「それぞれの世界には多くの生物が存在している。しかし、それらは全て唯一無二の存在。全く同じである存在は一つとしてないんだ。しかし、それに反していたものがこの世界には・・・いや、この世界のこの時間にはいるんだ」
背中から冷たいものが流れたのを感じた。それは俺だけではなく全員が感じたようで、一気に顔から血の気が抜けていく。
「そいつなら誤って命を奪ってしまっても問題ないのかもしれん。そう・・・」
煙の中から人影がレオン目掛けて突進してくる。それは俺たちの目でギリギリ捉えることができるほどの速度を出しており、迫られた彼は慌ててそれに向かって拳を放つ。
「レオンならな!!」
グサッ
両者共に突き出した拳。しかし、敵はそれを見極めあっさりと回避したのに対し、迎え撃つ形になったレオンは避けることすらできず、腹部を貫かれた。
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