仮説
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ることができるレオンの最終奥義。しかし、これは体温が爆発的に上がってしまうため、命の危険すらあるこれはそう簡単に使うべきではない。
「レオン!!」
「大丈夫だシェリア」
ここにきてようやく慌てた表情を浮かべたシェリアだったがレオンがそれを制止する。
「一瞬だ。一瞬で終わるんだからな」
指一本を立てて自信満々に笑みを浮かべる。それを見た天使は困惑した様子だった。
「なんだ?あれは・・・」
神の領域のことは知らない様子の天使。レオンの魔力が今までよりも遥かに高くなっていることがわかったようで、明らかに動揺している。
「永久凍土!!」
消えたかと思った瞬間、敵の頬に左ストレートが突き刺さっていた。これまで圧倒していた彼でさえ何が起きたのかわからないほどの速度に彼はますます動揺していたが、すぐに口を閉じ眼光を鋭くさせる。
「なるほど・・・この力があれば確かに・・・」
何かに納得したような反応を見せる天使。彼は一度体勢を整えようと後方に下がるが、勢い付いた氷の神はそれを許さない。
「逃がすか!!」
「!?」
距離を取ったはずがまたしても気付かぬ間に敵が目と鼻の先にいたことに驚愕することしかできない。
明らかに正常な思考に戻れていない敵に対し、身体を一回転させ上から振り下ろすように蹴りを放つレオン。自身の魔力と重力を味方に付け、渾身の一撃を放つ。
「ぐっ!!」
地面に突き刺さるように倒れ込む天使。そんな彼に追撃の一撃を喰らわせようとしたレオンだったが、彼も黙ってやられるような玉ではない。
「ほらよっと」
「なっ・・・」
身体を無理矢理捻り向かってきたレオンの顔面目掛けて蹴りを放つ。さすがにこれを予測できるはずもなく、レオンも痛い一撃を受け下がらざるを得ない。
「氷神の・・・」
しかし、この空いた距離を行かす方向にすぐ動けたのは攻撃を受けた彼の方であった。体勢が悪い中で攻撃を繰り出したことでさらに体勢が崩れ、何をされても対応が遅れる状態の天使。そんな彼目掛け、うまく着地したレオンは頬を膨らませ照準を合わせる。
「怒号!!」
離れていたはずの俺たちの鼻を掠めるほどの威力あるブレスが放たれる。当然ながら次の行動に移れるような体勢ではなかった天使はそれに何もすることができずに飲み込まれていた。
「マジか・・・」
「すごい・・・」
最初はいつもの彼とは異なるところが多々あり、成長しているのは身体だけなのかと思っていたがそんなことはなかった。いや、様子がおかしかっただけで彼は決して弱体化などしていない。むしろあんな心理状態だったにも関わらずここまで戦えるだけの力を彼は有しているということだったんだ。
「ほら!!やっぱりレオンに任せておけ
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