暁 〜小説投稿サイト〜
イベリス
第三十八話 速水の占いはその五

[8]前話 [2]次話
「慰安婦に軍の強制があったと言う人には絶対の法則があります」
「絶対の?」
「北朝鮮に近い人ばかりが言っています」
「北朝鮮ですか」
「韓国寄りだった人は一人も言っていません」
 それどころか詳しく検証してそうしたことはなかったと言っている。
「おかしいと言っていました」
「北朝鮮寄りって」
「その学者さん達もそうでしたし」
「あの、慰安婦のお話ってまさか」
「私は確信しています」
 ここでだ、速水は。
 一枚の大アルカナのカードを出した、それは正義の逆であった。
「この通りです」
「ええと、不正とかそうした意味でしたね」 
 咲はその正義の逆を見て述べた。
「確か」
「調べてもおかしく」
「占ってもですか」
「どうした占い方をしても嘘や不正としかです」
「出ないですか」
「明らかな嘘であり」
 そしてというのだ。
「その裏に北朝鮮がいます」
「とんでもないお話ですね」
「このことは素人が少し調べてもわかります」
「素人でもですか」
「はい、簡単に」
 そうなるというのだ。
「わかります」
「そうなんですね」
「むしろ常識です」
「常識ですか」
「当時の日本の状況そして日本軍を考えますと」
 それならというのだ。
「もう答えはです」
「簡単に出ますか」
「慰安婦をわざわざ人攫いまでして集める必要はなく」
 公娼制度があるからだ。
「募集すればです」
「それで済みますか」
「そこで悪質な業者がいるので取り締まる様に軍が言ったことはあります」
「悪質な業者ですか」
「まさに人買いの様な」
「山椒大夫みたいな」
「そうした感じの」 
 咲にその通りだと答えた。
「今もそうしたお話がありますね」
「ちらほらと」
「裏社会では付きものです」
「実際にありますか」
「残念ですが我が国でも」
 日本でもというのだ。
「存在します」
「裏だとですか」
「そして当時はです」
「今以上にですか」
「ありまして」
 そしてというのだ。
「そうした悪質な業者をです」
「軍が注意していたんですか」
「はい」 
 まさにというのだ。
「そうしたことはありました、ですが」
「それでもですか」
「村の娘さんを軍人が攫う様な」
「そんなことはですか」
「有り得ません、軍の仕事ではないですし」 
 日本軍のというのだ。
「その様な命令書等もです」
「なかったですか」
「軍が終戦時に資料を燃やしたと言いますが」
 こうした設定になっている様である。
「このお話は急に出て来ています」
「北朝鮮に近い人達から」
「まるで醜悪な幻想の様に」
「じゃあ資料も」
「その出た資料は」 
 それは何かというと。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ