第2話
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らある能力を発動させる。
「ッ!?」
発動させた瞬間158人いた転生者が100人ほど倒れた。
「『この過負荷を』『耐え切れない人が多いもんね』『楽でいいから』『全開にして終わらせようかな?』」
「ッ!させるかぁああああああああ!」
まだ身動きの取れる58人が一斉に襲い掛かってくる。
けどそれは悪手だ。
「『僕の能力は』『理解してるんでしょ?』『ならその行動は無意味だよ』」
俺は一瞬で大きな−螺子を大量に出現させ、58人全てに放つ。
「それに当たるな!それはアイツの能力だ!当たれば再起不能になるぞ!」
「『そう言ってる間に』『すでに残り』『28人だね』」
「クッ!ならお前を殺せばいいだけの話だ!」
「『無駄だよ』『あ』『でもこのままだと僕勝てないよね?』」
『そうですね・・・あくまで過負荷ですから』
「『じゃあ』『面白いモノを』『見せてあげようか』」
「何!?」
相手の攻撃をぎりぎりで回避しながらクロスにモードをインストールする。
「・・・クロス、モード村正」
『諒解』
クロスの姿が機械仕掛けの蜘蛛の姿に変わる。
といっても完全再現している訳ではなく・・・必要な部分を出現させているだけなので完全に劣化版だ。
「鬼に逢うては鬼を斬り、仏に逢うては仏を斬る・・・ツルギの理ここにあり・・・ってな」
言葉を発し終えた瞬間、蜘蛛の姿をしていたクロスは一瞬で武器と少しばかりの鎧を出現させた。
劣化といった理由はコレだ。
あくまで模倣にすぎないコレは武器と少しばかりの鎧でしか再現できないのだ。
そも完全に再現した場合、善悪相殺の呪いまで再現してしまうから駄目なのだが。
「さて・・・さっそくで悪いが、終わらせてもらうぞ」
出現した刀を鞘に収め、構える。
転生者達はどんどん迫ってくる。
さすがに何もしないという選択はないだろう。
ならば、
「纏めて叩き斬るのみ・・・そうだろう?景明」
『マスター?』
「いや、何でもない・・・いくぞ、磁気鍍装(エンチェント)・蒐窮(エンディング)」
『ながれ・くるう』
鞘に電磁力が蓄積される。
今から放つ居合いはとある悪鬼が使った業。
俺の無極四式が初めて速度で敗北した業。
その業の名は、
「吉野御流合戦礼法「迅雷」が崩し、電磁抜刀(レールガン)「禍(マガツ)」」
鞘に刀を収め、電磁力を利用して超高速で刀を鞘から打ち出す、神速の抜刀術。
一度放たれてしまっては見切れぬ業。
俺も何度も受けてしまった業だ。
コイツらにこの業の・・・本当の持ち主の想いの重さには耐え切れまい。
「ガッ・・・」
残りの転生者全員が死んだ。
きっと望まぬ転生であった者も居ただろう。
理不尽な存在から逃れ
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