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信念貫きし少年の軌跡
第2話
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「さて」

ここは神が用意した住居。
今、龍斗達は何をしようとしているのかというと、

「隣に引越しの挨拶だな」
「嫌な予感しかしないんですけど」
「俺もそれは同感だ」

キョウやハル、龍斗もすぐに気づいた。
ここはフェイトの住む家ではないかと。
同じマンションだと転生者がやたら絡んでくると思うと大分憂鬱になるようだ。

「でも挨拶は大事だ、よって行動するしかあるまいて」
「それもそう・・・ですよね」
「はぁ・・・まぁいいか」

そういいながら龍斗達は横の人への挨拶の準備を始める。

「そういえば蕎麦ってあったか?確かそれでよかった気がするんだが」
「あぁ?あってると思うぜ?」
「はい」

ならいいか、の一言で済ませてしまうあたり、面倒臭がりが出ているのだろう。



「さて、ここだな」

隣を間違うはずがないため、すぐに到着。
すでに準備はできており、素麺も準備完了。
後は挨拶するだけである。

ピンポーン

ハルがインターホンを押す。
三人で一番常識人なため、率先して行動している。
キョウの場合は扉を破壊する可能性があり、龍斗は怪しく思った場合は爆発させるためである。
龍斗の前世は軍人だったのでは?と思わせるほどである。

「は〜い、どちらさま?」
「あ、隣に引越してきました、ハルといいます」
「キョウだ」
「森 龍斗です」

目の前に容姿が似ている三人が現れたためか、相手の反応が遅れる。

「フェイト?」
「うぇ!?」
「ん?お客かい?用事があるなら言っておくれよ」
「えっと・・・」

ハルは龍斗を見る。
ハルは人一倍魔力に反応するため、目の前の2人の魔力に反応しているのだ。

「えっと・・・」
「あぁ、今日引越し作業が終わったので挨拶をしにきました、これ、蕎麦です」

そう言いながら龍斗は素麺を相手に、さきほどフェイトと呼ばれた少女に渡した。

「あ、ありがとうございます・・・」
「食い物かい?」
「ええ、蕎麦ですので皆さんでお食べ下さい」
「フェイトちゃん、誰だったの?」

後ろからさらに少女が一人。

「あ、なのは」
「うわぁ・・・綺麗な人たちなの」

どうやら三人全員が女に見えるらしく、評価は同じであった。
龍斗の地雷でもある。

「あぁ〜」
「この人とあっちの人は男ですよ?女は私だけです」
「「えぇぇええええええええええ!?」」
「うるさい」

どうやら女性は理解していたようだが、女の子、フェイトとなのはと呼ばれていた子は気づかなかったらしい。

「す、すいません」
「いや・・・別に、慣れてるので」

そういいながらも頬が引きつっているあたり怒りがあるようで。

「さて、保護
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