スーパーロボット大戦OGs
0038話
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そうだな、完成したらこの忙しさが解消されるんなら早い所完成して欲しいってくらいか」
俺の言葉が予想と違っていたのか、意表を突かれた表情のレモン。
「そうじゃなくて。人造人間なのよ? その辺に特に思う事はないの?」
「特には無いな。人造人間だろうか、生まれた以上は1つの生命だろう? もっとも個人としての人格があるのが大前提だが」
個人としての人格がない人造人間はそれこそこちらの命令をただこなすロボットとそう大差ない。
もっとも、そのロボットが量産型Wになるんだろうが。
「1つの生命?」
「我思う、故に我有り」
「デカルト?」
「ま、そこまで難しく考えなくてもいいんじゃないのか? 人造人間だろうが何だろうが、お前が産み出したんだからお前の子供みたいなものだろ」
「そう、ありがとう。貴男になら、いつか本当の事を言えるかもしれないわね」
感謝の言葉を聞こえるように言い、最後の言葉を口の中だけで呟くレモン。
ただ、その言葉は常人よりも五感の鋭い俺には聞こえている。
今の言葉を聞くにどうやら自分がWナンバーズの技術を使って蘇生された事を気にしているらしい。
あるいは、レモン・ブロウニングではなく生前のエクセレン・ブロウニングの事を気にしているのかもしれない。
取りあえずこの話題は変えた方がよさそうだと判断し、少し前から気になっていた事を提案してみる。
「レモン、話を変えるが今回の事でT-LINKシステムに関しては一段落したと考えていいんだよな?」
「ええ、そうね。T-LINK対応型のソードブレイカーの開発は残っているけど大体は終わったと考えていいわよ」
「それなら、幾つか開発を検討してもらいたいのがあるんだが構わないか?」
「あら? アクセルからお願いしてくるのは珍しいわね。何かしら?」
「以前フェル博士から聞いたんだが、高性能ECMで発生させた球状フィールドの表面に沿って電磁波を屈曲させる、というやり方があるらしい。これが上手く行けばレーダーに電磁波が返されなくなる」
もちろんフェル博士から聞いたと言うのは嘘だ。本来ならあちらの世界でノイエDCが開発する高性能ECMのASRS。
これがあれば敵のレーダーに引っかからずに奇襲攻撃が出来る。
原作でもノイエDCのASRSに連邦軍は手を焼かされていたし、是非欲しい技術だ。
俺の説明を聞きつつも、難しい顔をするレモン。
「ちょっと難しいかもしれないわね。球状フィールドを高性能ECMで発生させるというのは面白い発想だけど、そもそもその高性能ECMを開発するのにどれくらい時間が掛かるか分からないわ。一応研究はしてみるけど、もし開発するにしても時間が掛かるというのは覚悟しておいて」
時間が掛かる、か。
しょうがない
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