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DOREAM BASEBALL 〜夢見る乙女の物語〜
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は冷静だった。なぜなら明宝学園が守備に着いた途端、気合いを入れさせるような発言をしたのだから。
「球種は何があるんですか?」
「ストレートにスライダー、そして決め球のフォークよ」
「MAXは?」
「120kmくらいは出てたはずよ」
次々に出される問いに間髪入れずに答える女性。それにより、他の選手たちも彼女がピりついている理由を察した。
「もしかしてあれが取れなかったうちの一人?」コソッ
「かもね」コソッ
聞こえないように話していたつもりだったがこういう時だけ人は耳が良く聞こえるようになる。コソコソとはなしていた二人の後ろから緑髪の少女が肩をつつきそちらを指さすと、鋭い眼光になっている監督と目があった。
「ヤバッ!!絶対聞こえてたじゃん!!」コソッ
「見なかったことにしよ!!そうしよ!!」コソッ
何事もなかったかのように無言になる二人。そのあまりの慌てように他の少女たちはクスクスと笑いを堪えていた。
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