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DOREAM BASEBALL 〜夢見る乙女の物語〜
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れで2アウトか」
「でも次は……」
打席に入るのはこの日は指名打者での出場になっている陽香。春まではクリンナップを務めていたこともあり、警戒度は高い。
それがわかっているからか、マウンドにいる背番号1のサウスポーもストライクが入らない。2ボールとボール先行になったところで……
「「「「「あ!!」」」」」
試合を見ていた少女たちが思わず声を出した。低めを突こうとしたがあまり、ワンバウンドになった投球を捕手が止めることができずにバックネットへ転々と転がるボール。その間に優愛がホームへ還り追加点。
「警戒しすぎ」
「ゾーンで勝負すればなんとかなったかもしれないのに……」
その言葉通り、3ボールからストライクを二つ入れフルカウントにしたあとの6球目、外角のストレートを流し打った陽香だったが、セカンドが飛び込みこれを捕球。一塁へと送球しアウトにしていた。
「打線は相変わらずだね」
「いや、葉月をクリンナップに上げれるだけの厚みが出てきたからね。春よりも強力になってるよ」
春は守備力があるものの打力がない選手を下位に固めていたため、高い打力のある葉月を七番に置き、そこまでに得点を奪わなければならなかった。そのためエースでありキャプテンである陽香が三番打者として打撃でもチームを引っ張らなければならなかった。
しかし、新戦力の台頭により葉月をクリンナップにあげ、陽香の打順を下げても高い得点力を維持することができる。それどころか長距離砲が固まった上に要所に好打者が配置されたため、手が付けられない打線になったと言えた。
「この守備見たらアップに行くからね。集中して見るように!!」
「「「「「はい!!」」」」」
次の試合に出場となっている彼女たちはアップの関係から試合をずっと見ていることができない。そのため、この明宝の守備までしか見ることができない。だが、それでも十分であることを彼女たちはわかっていた。
「今日の先発の子は中学で全国に出てるらしいわよ。状況次第では次の試合にも出てくると思うからしっかり見ておかないとね」
この試合が初登板となっている瑞姫。前評判はあるもののデータがない彼女の投球が気になっているようで、これまでの雰囲気から一転し、ピリッとした空気になっている。
「
美紅
(
ミク
)
先生すごい集中してるね」コソッ
「こんなに順当な試合を見せられたら気合いも入るでしょ」コソッ
妙に気合いの入っている監督に何かあったことを察した面々。特にパーマがかった髪の少女はその理由を全て察していた。
(あのピッチャーにフラれたってことかな?美紅先生、ピッチャーにはこだわり強いからなぁ)
ライバル校の好調ぶりに気持ちが前のめりになっているのかと思っている少女たちが多い中、彼女だけ
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