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DOREAM BASEBALL 〜夢見る乙女の物語〜
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三人も入れてるのね……そんなに粒ぞろいな子たちなのかしら?」
メガネをかけた大人っぽさを見せている女性は選手名鑑を見ながらこの日のオーダーを確認している。それを後ろから数人の少女たちが覗き込んでいた。
「これだと春とほとんど変わりないんですけどね」
「
真田監督
(
あのひと
)
がブラフ使うなんて珍しいですよね」
口々に思ったことを声に出す少女たち。彼女たちの意見交換が収まってきたところで話し始める。
「ほら、注目の一年生が打席に入ったわよ」
いつの間にかランナーに出ている栞里。打席にいるのは今話題になっていた紗枝がおり、彼女はバントの構えをしている。
「相変わらず手堅いわね」
「なんか野球が古いんだよねぇ」
一昔までは一番が出て二番が送り、三番が返すという流れが主流だった。しかし、近年ではウエイトトレーニングの効果による飛距離の増加や多種多様な戦術の登場によりこのセオリーは崩れつつあった。
そんな中でバントの構えをした紗枝は揺さぶる素振りも見せず初球からこれをキッチリ決め1アウト二塁のチャンスを演出すると打席にはこの大会から三番に入った莉子。
「水島さんってショートもできるんですね」
「何言ってんの?去年もショートだったじゃん」
「あれ?そうでしたっけ?」
首を傾げながら昨年のことを思い出そうとしている後輩。しかし、彼女はほんの数秒考えたかと思うと、諦めたように思考するのをやめていた。
カキーンッ
「綺麗なセンター前ヒット」
「さっきの送りバントが生きたわね」
投手の左側を抜けていく強い打球。これにはセカンドも追い付けず、二塁にいた栞里も三塁を蹴りホームを陥れていた。
「好打者の水島の次がこの長距離砲二人か」
「しかもこの後に坂本が入ってるんだもんね」
打席に入る小柄な少女。前の打者から見れば大したことないように見えるが、実際はそうではない。
「やぁ!!」
スイングと共に声を張り上げると高々と打球が舞い上がる。それはあらかじめ深めに守っていたはずのライトの頭を軽々と越えていく。
「あの身体のどこにあんなパワーがあるんですかね?」
「ミートがうまいんだろうね。自分が打球を飛ばせるポイントをしっかり把握してるんだよ」
一塁走者をホームまで還し、自らも三塁まで陥れている少女に感心せずにはいられない。そしてここで打線が切れないのがこのチームの怖いところ。
キンッ
「うわっ!!」
前進守備を敷いていたファーストが後方に倒れ込むように打球をキャッチする。正面に来た上に反応するのも困難なほどの速い打球であったためか、捕球した少女は自身のグローブを見て驚きながらガッツポーズしていた。
「あれが取れたのはラッキーだったな」
「こ
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