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DOREAM BASEBALL 〜夢見る乙女の物語〜
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初戦からの一日空いて三回戦。今日の相手は昨年の夏の大会でベスト8に進出した都立白川高校。この高校は二人の投手の継投で一回戦、二回戦を僅差で勝ち抜いてきているらしい。
「この三番に入ってる
西川
(
ニシカワ
)
には警戒しろよ。パワーもあるけど盗塁も仕掛けてくるからな」
「苦手なコースとかあるんですか?」
「内角が詰まってる印象があるかな」
「ほぇぇ」
三番DHと記載されている西川さん。女子野球は男子とは異なり指名打者制を採用している。昔はほとんどの高校が採用していたらしいけど、今はそれを使用する高校とそうじゃない高校が半々に別れている。
特に東京都の四強と称されている高校の中では日帝大付属と翼星学園は毎試合DHを使ってくるけど、うちと東英はそうじゃない。うちはほとんどDHは使っていないけど、東英学園に投手によって使い分けるというやり方をしているようだ。
「お前なんか優愛に似てきたよな」
「え!?ホントですか!?」
「あぁ、主にしゃべり方がだけどな」
どうやら先程の返事が莉子さんの怒りに触れたらしく頭を握られる。次第に強く握られていくそれに恐怖心が芽生えてきた。
「莉子、試合前だからね」
「わかってるよ」
「絶対ウソじゃん」
そこに割って入ってくれたのは栞里さんと伊織さん。二人は素振りをしていたところを切り上げてこちらへと来てくれたらしい。
「一年生バッテリーで不安だからっていじめてやるなよ」
「いじめてない。キャッチャーとして当たり前のことを指導してるだけだ」
同じく素振りをしていた陽香さんが莉子さんの横へと腰掛ける。そう、この日の試合は瑞姫と私のバッテリーになっているのだ。
そして、瑞姫にはピッチングに専念してもらうために陽香さんをDHとして起用している。
「大丈夫だよ、多少点数なんて取られても取り返せるし」
「それじゃあ先の戦いが不安になるって言ってるんだよ……」
伊織さんの言葉に頭を抱えタメ息をつく莉子さん。彼女の言いたいことがわかってきただけに、それを気にしようともしない先輩たちを見て彼女が可哀想になってきた。
第三者side
最初に打席に入る金髪の少女。右打席に入った彼女はゆったりとした構えで投手を見据える。
「明宝が指名打者使うなんて珍しいね」
スタンドで試合を見ていた茶髪のロングヘアの少女が隣にいる紫髪の少女に話しかける。
「今日の先発の子、一年生みたいだからね」
「キャッチャーも一年生みたいですよ」
黒髪のパーマがかった髪をクルクルといじりながらその会話に割って入る少女。それを聞いて二人はへぇ、とわずかながらな反応を見せていた。
「今日のスタメンには一年生を
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