第二十四章
[8]前話
「長崎にそうした場所があった筈だ」
「あそこか、悪くない」
神代はユーリの提案に神妙な顔で頷いた。
「では今からチケットを手に入れるか」
「すぐにその手配をしましょう」
サーベラは秘書の様に述べた。
「お兄様と私そして他の方々で」
「あれっ、何か変な言い方だね」
「そうね」
これまでベースの留守を守っていた尾上そらとルナは首を傾げさせた。
「どうも」
「今の言い方はね」
「そうね、けれどそれにはね」
芽衣はこれからのことが決まりかけたと見て言った。
「飛羽真が原稿書きあげてからのことね」
「じゃあ今から書くよ」
神山は芽衣に確かな声で答えた。
「待っていてね」
「そうしてね、旅行の日までによ」
「書き上げるよ」
「お願いするわね」
「部屋に戻って書くよ」
「飛羽真君、待っています」
新堂も笑顔で声をかけた。
「そして皆で旅行に行きましょう」
「テーマパークまでね」
神山は自分の部屋に入った、そうして原稿を書き上げて芽衣に渡してから仲間達と共に旅行に赴いた。物語の結末を自身の勝利を結末として書き終えた彼はまた次の作品を書き上げたのだった。
仮面ライダーセイバー 信じた方へ 完
2022・1・16
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