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学園黙示録 Highschool Of The Dead 〜壊れた世界と紅の狼〜
人のモノは勝手に触れるべからず
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その隙に麗を確保し、俺は真紅の執行者を引き抜く。
ズンッ!
「ぐぇ!」
「よくも俺の女を穢しやがったな、ゲス野郎(ガシャコン!」
「待て、この距離で撃ったら引火するぞ!?」
「しねぇよ、バカ」
ダンッ!
右肩を撃ち抜いた。
男は撃たれた反動で後ろに吹き飛ぶ。
そして……………
「ぎゃああああああ、血! 血がぁああああああ!」
「よく聞け、ゲス野郎。麗は、俺だけが穢していい女なんだよ。分かるか? 髪の毛、血、柔肌、艶姿まで全部俺のモンだ。それをテメェみたいな脂ぎったゲスが触れちゃいけないんだよ、オラ、返事!」
「血、血ィィいいいい!!」
男はいまだに血を流してることにしか頭が回っていなかった。
音を響かせたのでそろそろ寄って来るだろうし、逃げる準備をする。
その前に、男の足に刺さってる“七ツ夜”をわざと抉るように引き抜く。
「ぎゃあああ、痛い! 痛いッ!」
麗は男の前に立ち、激怒していた。
「よくも…………!」
「麗、行こうぜ」
「でも………!」
「<奴等>がやって来てるんだ。俺達が殺らなくても<奴等>が処理してくれる。それでも報いたいなら、ほれ」
俺は真紅の執行者を麗に渡した。
「左肩をブチ抜け」
「……………ええ!」
麗は躊躇わず引き金を引いていた。
すげーな、アイツ。
ダンッ!
「ひぃ!! 痛い! 痛いィィィィィ!!」
「大丈夫か?」
「あとでマッサージしてくれない、主に胸を中心的に」
「アウトに近い台詞だぞ、それ………」
「だってぇ、さっき真紅狼が言った言葉を聞いてから、ますます真紅狼の事が好きになっちゃった♪」
「いや、あの状況じゃ誰でも言うと思うけど………。取り敢えず、行くか」
「うん♪」
俺が大型スクーターのエンジンを掛けると、ゲス野郎は声を上げる。
「オ、オイ、俺を置いて行っちまうのかよ!?」
「知るか、ボケ。テメェが<奴等>になろうが俺にとってはどうでもいい。お前の命なんか、そこらへんに転がっている有象無象と一緒なんだよ。それに本来なら下半身を銃創だらけにしてやるつもりだったが、ちょうどいい処刑方法があるし、自動でやってくれるから、そちらに任せよう。………じゃあな、ゲス野郎、せいぜい余生を楽しみながら、絶望を味わえ」
俺はそこから見向きもせずに、ガソリンスタンドを出た。
その後、ガソリンスタンドからは、醜い悲鳴が聞こえた。
「絶叫まで汚ないな」
「本当ね」
麗は相変わらずぎゅーと背中に抱きついてきてる。
俺達は御別橋と向かった。
〜真紅狼side out〜
あちらは大丈夫かねぇ………?
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