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学園黙示録 Highschool Of The Dead 〜壊れた世界と紅の狼〜
人のモノは勝手に触れるべからず
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「私はどんな時でも真紅狼側に付くから、安心してちょうだい」
「そりゃ、心強いね」
その時、メーターにランプが付いた。
「む………」
「どうしたの?」
「ガソリンが無くなってきたな。給油しないとダメだな」
「あそこに、スタンドがあるわ!」
麗が指を差した先には、周りに<奴等>がいないスタンドだった。
俺はそちらにハンドルを切り、バイクを止める。
「っと、金が足りないから、レジぶっ壊すか。麗、ココに居てくれ。何かあったら叫べ」
「分かったわ」
俺は、店内に入っていった時、一つ思い出した。
アレ? 確かこのイベントって、麗が襲われなかったっけ?
そんな疑問が頭の中を支配しながら、レジを勢いよく壊す。
ガッシャーーン!
生まれて初めてレジを壊したな。
この世界に母さんがいたら、間違いなくアイアンクローが炸裂してるだろうな。
つーか、もしかしたら死ぬかもしれん。
レジの中からプチ強奪して戻ろうとした時、悲鳴が聞こえた。
「キャアアアアアアアアアアッッ!!」
麗の悲鳴だったので、駆けつけてみると予想通り暴漢に身柄確保されてました。
ああ、やっぱりかー!
「麗を離してもらおうか?」
「うるせぇ! その右手に持ってる短刀を捨てろや!!」
「なぁ………」
「うるせぇって言ってんだろうが!! それともこの女が殺されてぇのか? ああ!??」
「待て待て、少し落ち着こうぜ?」
俺が落ち着かせようとすると、男の拘束が弱まった瞬間、麗が男を突き離してこちらに走ったが男は麗の髪を強引に掴み、再度拘束された。
「おっと、逃がしはしねぇよ。ヒヒ……、しかもこの姉ちゃん、スゲェおっぱいだな」
「ひっ! い、いやぁ!!」
男は何度も何度も麗のおっぱいを揉み砕いた。
「給油しろや!」
「………………」
男に従い、給油を始めた。
その間も穢れた手付きで麗の身体を触り続ける。
せいぜい、余生を楽しめ。
給油が終わり次第、貴様の命はねぇ。
「………………(ガコン」
「給油が終わったなら、その武器を捨てて行けよ!!」
「ああ。捨てるからちょっと待て」
俺は“七ツ夜”を目の前に落とす。
“七ツ夜”は回転するように、ゆっくりと地面に落ちていく。
その様子を男は眺めていて、俺から視線が外れていた。
「じゃあな……………ゲス野郎!! 蹴り穿つ!!」
――閃走・一鹿――
落ちている“七ツ夜”の底を水平に蹴り飛ばし、そのまま距離を詰める。
男と麗の目には一瞬の出来事でしか見えない。
蹴り飛ばされた“七ツ夜”は男の右腿に刺さり、男の顔が苦痛に変わり、拘束が弱まる。
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