暁 〜小説投稿サイト〜
学園黙示録 Highschool Of The Dead 〜壊れた世界と紅の狼〜
人のモノは勝手に触れるべからず
[6/8]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
今じゃ、真紅狼がいないと……………!」
そう言って麗は一度言葉を途切れさせた後、再び口を開けて言葉を発した。
「いえ、違うわ。真紅狼なしじゃあ、もう生きていけないの! だから、真紅狼……………いなくならないで!!」
「………これって、傍から見たら“一途の女が必死に男を引き留めてる”図にしか見えないよな? しかも、前半部分はプロポーズにしか聞こえないし」
「どうして真紅狼はシリアスな空気をブチ壊すのよ?」
「俺にシリアスは似合わねぇから。………まぁ、別に俺でお前を支えられることが出来るなら構わないけどよ。孝も居ただろ?」
「孝は自分のことばっかりで気が利かないし、その上、怒りっぽくて………」
あー、この話題は地雷だな。
ま、それなりにフォローは入れておくか。
「麗。あのな、男ってのはさ、自分の事を褒められるのは嬉しいんだけどよ、他の男との比較は結構キツイんだよ。だからさ、少しは孝のことも思ってやってくれないか?」
「真紅狼もそうなの?」
「まぁ、俺はある程度の事は受け流せることが出来るけど、酷ければ俺もちょっとな」
「フフッ♪ 大丈夫よ、真紅狼にはやらないわ。やるのは孝だけ」
孝ェ………。
お前は麗に何をやったら、ここまでになるんだ?
「………っと、話が逸れたな。どこまで話したっけ?」
「んーっと……確か………真紅狼が神様に殺されて、私達の世界に転生した所まで」
「オーライ。そんで、転生するときにランダムに能力を付加されるんだけど、今回は前見せた“鋼糸”、先程見せた力とあと永を殺した時の体術とか色々と付いたらしい」
本当の事は伏せておいた方がいいな。
そこはさほど重要でもないし。
「さっきのアレはなんなの?」
「………人類最古の英雄王、ギルガメッシュが生前集めた名剣、魔剣、聖剣、聖槍、短剣などに武具を収めた異空間。それが“王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)”。先程見せたの槍は、その空間から射出させたのさ」
すると、麗は黙ってしまった。
「え、じゃ、じゃあ、キングアーサーが持っていた聖剣、エクスカリバーとかもあるわけ?!」
「おう、あるぞ。謂わずと言われた“星の聖剣”であり、“約束された勝利の
剣
(
エクスカリバー
)
”も持ってる。あとは各神話の英雄や反英雄の武具を持ってるな」
「それって射出だけじゃなくても扱えるの?」
「もちろんだ。ただ、麗達が扱うには難しいかもしれないな」
「何故?」
「武器と言っても、その格は神話級クラスだ。武器から発せられるオーラや威圧感でまともに扱えるか怪しいんだよ」
「ふ〜ん。この話は皆にも話すの?」
「どうしようかね。話してもいいが、混乱が起きることだけは避けたいね。まぁ、時期を見計らって話すさ」
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ