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学園黙示録 Highschool Of The Dead 〜壊れた世界と紅の狼〜
人のモノは勝手に触れるべからず
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今じゃ、真紅狼がいないと……………!」


そう言って麗は一度言葉を途切れさせた後、再び口を開けて言葉を発した。


「いえ、違うわ。真紅狼なしじゃあ、もう生きていけないの! だから、真紅狼……………いなくならないで!!」
「………これって、傍から見たら“一途の女が必死に男を引き留めてる”図にしか見えないよな? しかも、前半部分はプロポーズにしか聞こえないし」
「どうして真紅狼はシリアスな空気をブチ壊すのよ?」
「俺にシリアスは似合わねぇから。………まぁ、別に俺でお前を支えられることが出来るなら構わないけどよ。孝も居ただろ?」
「孝は自分のことばっかりで気が利かないし、その上、怒りっぽくて………」


あー、この話題は地雷だな。
ま、それなりにフォローは入れておくか。


「麗。あのな、男ってのはさ、自分の事を褒められるのは嬉しいんだけどよ、他の男との比較は結構キツイんだよ。だからさ、少しは孝のことも思ってやってくれないか?」
「真紅狼もそうなの?」
「まぁ、俺はある程度の事は受け流せることが出来るけど、酷ければ俺もちょっとな」
「フフッ♪ 大丈夫よ、真紅狼にはやらないわ。やるのは孝だけ」


孝ェ………。
お前は麗に何をやったら、ここまでになるんだ?


「………っと、話が逸れたな。どこまで話したっけ?」
「んーっと……確か………真紅狼が神様に殺されて、私達の世界に転生した所まで」
「オーライ。そんで、転生するときにランダムに能力を付加されるんだけど、今回は前見せた“鋼糸”、先程見せた力とあと永を殺した時の体術とか色々と付いたらしい」


本当の事は伏せておいた方がいいな。
そこはさほど重要でもないし。


「さっきのアレはなんなの?」
「………人類最古の英雄王、ギルガメッシュが生前集めた名剣、魔剣、聖剣、聖槍、短剣などに武具を収めた異空間。それが“王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)”。先程見せたの槍は、その空間から射出させたのさ」


すると、麗は黙ってしまった。


「え、じゃ、じゃあ、キングアーサーが持っていた聖剣、エクスカリバーとかもあるわけ?!」
「おう、あるぞ。謂わずと言われた“星の聖剣”であり、“約束された勝利の(エクスカリバー)”も持ってる。あとは各神話の英雄や反英雄の武具を持ってるな」
「それって射出だけじゃなくても扱えるの?」
「もちろんだ。ただ、麗達が扱うには難しいかもしれないな」
「何故?」
「武器と言っても、その格は神話級クラスだ。武器から発せられるオーラや威圧感でまともに扱えるか怪しいんだよ」
「ふ〜ん。この話は皆にも話すの?」
「どうしようかね。話してもいいが、混乱が起きることだけは避けたいね。まぁ、時期を見計らって話すさ」

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