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学園黙示録 Highschool Of The Dead 〜壊れた世界と紅の狼〜
人のモノは勝手に触れるべからず
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し問題は………って!!」


すると真紅狼は急に倒れ込んだ。


「ガァアアアアアッ!!」
「この……っ!」
「真紅狼?!」


背後からやってきた<奴等>が真紅狼を襲ってきた。


「し、真紅狼!?」
「大丈夫だ、ちょっと下がってろ! この死人風情が………ゲート・オブ・バビロンッ!!」


ビュンッ………!!


真紅狼は何かを呟いた後、真紅狼と<奴等>の間の空間から剣が生えて、<奴等>の頭を貫いて、動きを止めた。
その後、真紅狼は死体に戻った<奴等>を蹴っ飛ばした。


「真紅狼……………アナタ、本当に“人間”なの?」
「………ま、あんな現象見せちまったら、そう訊ねるよな。OK、分かった。俺の正体をバラそう。だが、移動しながらだな。麗、後ろに乗りな」
「ええ」


真紅狼は大型スクーターのエンジンを掛けて、私を後ろに乗せて東署に向かい最中に自分の正体を打ち明けてくれた。
〜麗side out〜


〜真紅狼side〜
襲われてから、移動してる間にすっかりと夜を迎え、<奴等>と遭遇しない様にバイクを走らせる。


「さて、俺の正体なんだがな。まず一つ言っておくことがある」
「なによ?」
「俺はこの世界の人間じゃなくて、別の世界からやってきた人間だ」
「……冗談でしょ?」
「これが大マジだ。麗は“転生”って信じるか?」
「“転生”って一度死んで、新しい命として生き還るっていう…………あの?」
「ああ。俺はさぁ、俺の出生に問題があったらしくてな、俺が生まれた世界では異端児らしいので神自ら俺を殺したんだよ。その後、別の世界なら問題はないって言われた後、色々あって、この世界に転生したんだよ」
「………じゃあ、真紅狼は一度死んでるの?」
「まぁ、そうだな。あ、でも、今の俺はちゃんと生きてるからな? <奴等>と……………………」


俺はそこで口を噤んだ。
<奴等>と一緒にするなと言っても、存在が存在だし、同等と見られても仕方がないか。


「どうしたの?」
「いや、<奴等>と一緒にするなって言っても俺も<奴等>と似たような存在だし、そう思われても仕方がないかな。って思ってさ」
「そう思うなら、なんで真紅狼は私を助けたのよ? <奴等>と似たような存在なら、私を助けずむしろ仲間を増やす行為を行うハズでしょ?」


そう言って、麗はさらに密着して来た。


「それに私ね…………………………真紅狼のことが好きになっちゃった♪」
「………………はぁっ?!」
「最初は、永を殺して嫌いだったけど……………。世界がこんなになって来てから私、自分を支えられなくなってきてたの。でも、そんな時、近くに居てくれて何かと私のことをサポートしてくれたのが、真紅狼だった。
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