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学園黙示録 Highschool Of The Dead 〜壊れた世界と紅の狼〜
人のモノは勝手に触れるべからず
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な、堪えるのが辛い。……ぶぶっ!」


孝は、必死に口元を押さえていたが笑い声は漏れていた。
みんなツボにハマりすぎ。
小バカにされるのが耐えきれなくなったのか、俺の方に向かって殴りに来た角田。俺が“真紅の執行者”を抜こうとした時、それよりも早く麗が迎撃に出ていた。


「はぁっ!」


ドンッ!


イイ感じに角田の身体が麗が持っている棒の先端にクリーンヒットし、嗚咽を吐いていた。
その後、麗は「最低!」と角田に吐き捨てた。


「麗、助かったが、少しはいいとこ見せたかったのによ」
「いらないお世話だったかしら?」
「いんや、結構嬉しいかな。だいたい、たかだかジョークを真に受けんなよ? この先、生きていけないよ、オマエ? それにな、喧嘩吹っ掛ける時は、相手の実力や装備を見とかないと、返り討ちに遭うぞ?」


俺は、右手に“真紅の執行者”、左手に“深蒼の断罪者”を構える。
小者と角田は後ずさる。
平野は興味津津にこの長銃を見ていた。


「蒼騎! ナニソレ?! 見たことない銃だけど、特注!?」
「おう。俺がデザインして創った特注の長銃だ。手甲弾からマグナムまで撃てる弾を選ばない特注長銃だ」
「蒼騎くん、キミは暴力で私達を支配しようと言うのですか!? そんなことをしても………」
「はぁ? 何言ってんの、オマエ? 俺はただ、そこに転がってるド阿呆とお前はちょっと自分の立場を再確認しろよ、どっちが有利でどっちが不利かを。バカでも分かる構図なんだよ、お解り?」


そう言って、俺は銃をホルスターに戻すと小者がここぞとばかりに大きく出てきた。


「こんな風にリーダーが要れば、先程の様な状況にはなりません! 私が、この私が皆さんを確実に生き残らせて見せましょう!!」


小者の言葉に感銘したのか、一人、また一人と拍手しながら立ちあがった。
………コイツ、殺そうかな、ガチで。
すると、耐えきれなくなったのか麗は一人飛びだして行ってしまった。


「おい、麗!?」
「こんな奴が一緒なんて絶対に嫌よ!!」


俺は追い掛けて、麗を引き留める。


「街まで我慢すりゃいいじゃねぇか。そこからは奴を追いだしてしまえば………」
「だから、言ったじゃない!! 絶対後悔するって!!」


涙を浮かべて、こっちを睨んでくる。
どう答えようか、迷っていた時、右側から暴走している市内バスが高速で俺と麗の元に突っ込んできたのが見えたので、俺は麗を抱え込んでトンネルの中に飛びこんだ。


ガシャンッ!
キキィーーーーーーー!!


「ちょっ、真紅狼///!?」
「くそっ! 間に合え!!」


市内バスは横転しながら、俺達に迫って来たがなんとかトンネル内に逃げ込
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