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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
ハーケン会戦〜灰獅子隊、出陣〜
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であろ”光の剣匠”が出てこようと、彼の相手は”白銀の剣聖”が担当するのですから、マスターまで”有角の若獅子達”を阻む必要性はないと思うのですわ。」

「いえ、この戦場に限って言えば、銀の騎神(アルグレオン)起動者(ライザー)たる私の力も必要でしょう。」

「……なるほど。そういえば、”有角の若獅子達”には二体の”騎神”とその”起動者”達がいる事もそうだが、機甲兵も保有しているな。」

「彼らが介入した今までの戦場と違って、この戦場は”騎神や機甲兵の力を存分に振るえる戦場”だから、間違いなく騎神もそうだけど、機甲兵も活用して彼らを阻むメンバーを超えてシュバルツァー少将達に辿り着いて目的を阻もうとするでしょうね。それを考えるとこちらも騎神で対抗する必要はあるでしょうね。」

気を取り直して指摘したデュバリィの指摘に対して答えた後自身の背後に待機している銀の騎神――――――アルグレオンに視線を向けたリアンヌの話を聞いて事情を察したアイネスとエンネアはそれぞれ納得した様子で呟き

「……要請(オーダー)内容である目標自身と戦う相手はシュバルツァー――――――”灰”と最初から決まっていた為当然”灰”と共に戦う騎神達には連携力が求められるのですから、その”灰”を駆るシュバルツァーと兄妹としてもそうですが男女としての仲も深いエリゼ・エリス姉妹が駆る”白”と”金”は間違いなく”灰”との連携力は高いでしょうからエリス達も外せませんし、唯一エリゼ・エリス姉妹程シュバルツァーとの連携力の高さは出せないと思われるミルディーヌ公女がオリエ殿と共に有角の若獅子達側の騎神達を相手にした所で、オリエ殿はともかく公女には荷が重すぎ相手ですわね……」

デュバリィも二人に続くように複雑そうな表情を浮かべて推測した。



「それらの件も関係していますが、”リアンヌ・サンドロットの想い”を受け継いだ私だからこそ、果たすべき役目でもあるからです。――――――彼女が愛し、仕えたドライケルス帝の志を受け継ぐ者達が”全ての元凶”に挑む”資格”があるかどうかを確かめる為にも。」

「それは……」

リアンヌの意志を知ったエンネアは複雑そうな表情を浮かべて答えを濁した。

「それに、デュバリィ。貴女は彼と約束をしたのでしょう?――――――この戦争でエレボニアを救う為にZ(なかま)と決別した彼を”見極める”と。それとエリスが正式に貴女の”弟子”になった事もアイネスとエンネアから聞いています。貴女にとっての初めての”弟子”の成長を見守り、また”師”として守る役目がある貴女の方が私よりもエレボニアを救う為に”恩師”に挑むシュバルツァー少将達の傍で戦うべきです。」

「!私如きへの気遣いの為にも、本来のマスターの役目を私達に譲ってくださったのですか……!」


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