ハーケン会戦〜灰獅子隊、出陣〜
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鳩はレヴォリューションで移動した”灰獅子隊”と違って連合本陣から徒歩による移動で来たばかりなのに、すぐに出陣して大丈夫なのか、シズナ?」
「ふふ、斑鳩の猟兵達はそんな貧弱な連中じゃないよ。―――むしろ、”準備運動にすらならないかな。”依頼もまだ達成していないのに報酬も全額支払ってもらった上”斑鳩”の名を東ゼムリアに轟かせる為もそうだが、可愛い弟弟子の成長の為にも報酬以上の働きはさせてもらうつもりだから、大船に乗ったつもりでいるといい。」
リィンの問いかけに対してシズナは不敵な笑みを浮かべて答え
「そうか……シズナがそこまで言うんだったら、遠慮なく斑鳩の活躍を期待させてもらう。―――――それで、貴方達が陛下達の話にあった”追加協力者達”の方々ですか?」
シズナの答えに頷いて答えたリィンはチョウと赤毛の女性に視線を向けて問いかけた。
「ええ。――――――お初にお目にかかります。黒月の長老が一人、”ルウ家”にお仕えしているチョウ・リーと申します。お会いできて光栄です、”灰色の騎士”殿。私としては、”灰色の騎士”殿とは戦後機会があれば是非よいビジネス関係を結びたいとも思っておりますので、どうか今後ともお見知りおきお願いいたします。」
「は、はあ……?えっと、そちらの方は”星杯”の紋章のペンダントと法衣姿から察するに”星杯騎士団”の方ですか?」
恭しく頭を下げて挨拶をした後笑顔を浮かべて話しかけるチョウの様子に冷や汗をかいて困惑しながら答えたリィンは女性に視線を向けて確認した。
「ああ。――――――星杯騎士団守護騎士第四位”烈火の真焔”セリス・オルテシアだ。”至宝”が関係しているその人形達を軍事利用しまくっている上、戦後も教会に渡すつもりもないテメェ達メンフィルとよろしくするつもりはないが、副長達が贔屓しているトールズのガキ共に協力している”蛇”達の”抑え”を担当しているリオン共々”任務”はちゃんと果たすから、テメェも要請とやらをちゃんと果たせよ、”灰色の騎士”。」
「(聖職者とは思えない口の悪さだな……)ええ、元よりそのつもりです。」
女性――――――星杯騎士団を率いる守護騎士の一人、”烈火の真焔”セリス・オルテシアはリィンの問いかけに頷いた後ヴァリマールを睨んで指摘し、セリスの口の悪さにエリゼ達と共に冷や汗をかいたリィンはすぐに気を取り直して答えた。
「フフ……”リィンを灰獅子隊の軍団長にすれば、紅き翼の時のように灰獅子隊に協力する人々が現れる”と思っていたけど、まさか高位の魔族達に加えて天使達の協力まで取りつけるなんて、完全に想定外だったわ。」
「なっ……という事は教官はリィンのあの”悪い癖”も計算
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