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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
ハーケン会戦〜灰獅子隊、出陣〜
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ベル連合の戦後の私達ヴァイスラントに対する”配慮”も更に大きくなると思われますので。両帝国は”実力主義”の上、特にメンフィル帝国は”リィン少将という例”も考えますと”どのような理由があろうとも、メンフィルに協力して成果を挙げ、メンフィルの信頼を得た人物は正当に相応の評価をする”傾向に見えますし……」

「そうだな……俺の急速な出世や”黒の工房”の関係者だったアルティナの処遇を任せてくれた事も全て、陛下達に今までの戦果を正当に評価して頂き、相応の立場――――――”少将”待遇で”灰獅子の軍団長”を任せて頂いた件を考えると、ヴァイスラントを率いるミュゼが俺達と共に学院長達と直接戦うだけでも、陛下達はミュゼの連合への貢献は非常に重要である事を理解してくださるだろうな。」

「「兄様………」」

ミュゼの答えを聞いて頷いた後一瞬だけクルト達のように軍馬に騎乗しているセレーネの後ろに乗って待機しているアルティナに視線を向けたリィンは静かな表情で答え、リィンの様子をエリスとエリゼはそれぞれ心配そうな表情で見つめた。



「リィン様。天使部隊以外の”空”の部隊全ての戦闘配置についた事を確認した。」

「同じく天使部隊並びに地上部隊全て戦闘配置についた事を確認しました、リィン少将。」

「わかった。……今回の作戦、二人に最も負担をかける事になってしまって、本当にすまない。」

するとその時ベアトリースとルシエルがそれぞれ飛行でヴァリマールに近づいて報告し、二人の報告を聞いて頷いたリィンは二人に謝罪した。

「謝罪の言葉は不要だ。私はリィン様と契約した時から、どのような厳しい内容の命令であろうと必ず遂行する事を心から決めている。それに君と契約している使い魔達の中では新参者である私が”主”である君に長き戦争の勝敗を決定づける事になる肝心な戦いに頼ってもらえる事は”飛天魔”として心躍る話だ。」

「同じくわたくしにも謝罪の言葉は不要です、リィン少将。正念場となるこの大戦、必ずやこのルシエルが力となり、リィン少将の悲願を叶えてさしあげます。大軍勢同士がぶつかり合っている中――――――それも味方軍が優勢の状況で精鋭部隊を率いて敵軍の総大将目掛けて奇襲する――――――灰獅子隊の”参謀”に任命して頂いたわたくしの”知”を持ってすれば、灰獅子隊にとっては容易い戦場となる事を証明してさしあげましょう。」

「二人ともありがとう。後は”斑鳩”と”追加協力者達”の到着を待つだけだな……」

「―――――私達の方もいつでもいけるよ、弟弟子。」

二人の心強い言葉に感謝したリィンがある事を思い出して呟いたその時チョウと”身の丈程ある大剣を背負い、法衣を身に纏った赤毛の女性”と共にヴァリマールに近づいたシズナがヴァリマールに話しかけた。

「斑
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