ハーケン会戦〜灰獅子隊、出陣〜
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「貴女がそれでよろしいのでしたら、今後とも改めてよろしくお願いします、”ロゼ”。それとシュバルツァー少将達の件、デュバリィ達共々よろしくお願いします。」
「うむ。元々”灰”の小僧達の件に関してはヌシに頼まれなくてもそのつもりじゃったから、ヌシも存分に暴れてくるといい!」
そして優し気な微笑みを浮かべてローゼリアを見つめて答え、リアンヌの言葉にローゼリアは口元に笑みを浮かべて頷いて指摘した。
「はい、はい………――――――わかりました。リィンさん、お父様――――――リウイ陛下より灰獅子隊の出陣命令が出されました。」
「了解しました、プリネ皇女殿下。」
「――――――少しいいかい、リィン。」
通信機で誰かとの通信を終えたプリネに呼びかけられたリィンは頷いた後ヴァリマールを灰獅子隊の陣営に向けて号令をかけようとしたその時、シズナが声をかけた。
「どうしたんだ、シズナ。」
「これ程の”大戦”――――――それも、”戦争の勝敗を決定づける事になる事実上の決戦”でもあるのだから、配下や仲間達に号令以外の激励の言葉をかけるのが”軍を率いる将の役目”というものだよ。――――――先程の公女や兄弟子達のようにね。」
「フフ、そうですね。今までは号令ばかりでしたから、こんな時くらいは兵達の士気をより上げる事で生存率を少しでも上げる為にも激励の言葉をかけてあげるべきですね。」
「ステラの言う通りだな。お前の活躍もそうだが常に先頭に立って勝利に導いたお前を間近で見てきた灰獅子隊の面々は当然として、お前の”力”を認めたベアトリースちゃん率いる魔族部隊にお前の”正義に共感すると共に””恩返し”の為にも協力してくれているルシエルちゃん率いる天使部隊のみんなはお前を慕ってこれまで戦ってきたんだから、そんなお前からの激励の言葉があれば、更にやる気を出すんじゃねぇのか?」
シズナはリィンにある提案をし、その提案を聞いたステラとフォルデはそれぞれ同意した。
「………わかった、やってみる。」
「フフ、だったらまずは私が君の”姉弟子”として”手本”を見せてあげるよ。」
リィンが自身の提案に同意するとシズナは静かな笑みを浮かべて答えた後斑鳩の猟兵達へと振り向いて激励の言葉をかけた。
「――――――”斑鳩”総員!この大戦はゼムリア大陸全土に我ら”斑鳩”の”名”と”力”を示す絶好の機会である事は百も承知しているだろう!スポンサーも今まで請けた依頼の中で最大級だし、”国”が依頼するレベルの大金である報酬も”全額前払い”という豪胆な事までしてくれた。――――――ならば、次は我らがスポンサーに示す番だ!スポンサー――――――メンフィルが”ゼムリア大陸真の覇者”と呼ばれているように、”
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