第四百十八話
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第四百十八話 実際に使用すると
博士は次の日の朝朝食を食べるとすぐに中央アジアの某国のテロリストの潜伏地に車椅子で飛んで行った、そして。
帰ってからだ、小田切君に笑顔で話した。
「百人程おったが」
「百人全員がですか」
「見事に死んだ」
そうなったというのだ。
「苦しみ抜いてな」
「そうですか」
「うむ、成功だった」
毒ガスの開発はというのだ。
「よかったぞ」
「それで百人ですか」
「今頃世界中大騒ぎであろう」
「あっ、そうみたいですね」
小田切君はスマートフォンでニュースの国際のところを見て答えた。
「某テロ組織の本拠地が全滅したって」
「わしの毒ガスでじゃな」
「はっきり書かれています」
「実験が成功して何よりじゃ」
博士は満足して言った。
「では今日は祝杯をあげよう」
「そうされますか」
「おでんがまだ残っておるな」
昨日の夜のそれがというのだ。
「それを肴にな」
「飲まれますか」
「酒は日本酒じゃ」
祝杯のその酒の話もした。
「そうするぞ」
「そうですか」
「開発は成功し小悪党を百人も殺せた」
博士は笑顔で述べた。
「満足じゃ」
「だからですか」
「祝杯をあげてな」
そうしてというのだ。
「祝うぞ」
「そうですか、じゃあ」
「小田切君も飲むか」
「あっ、僕は見ているだけだったので」
それでとだ、小田切君は博士に答えた。
「遠慮します」
「そうするか」
「おでんは頂きます」
「飲まんか」
「今日はそうします」
こう言ってだった。
博士はこの日は自分だけで飲んだ、日本酒は大吟醸でありそれを飲んでそのうえで祝杯をあげるのだった。
第四百十八話 完
2021・11・6
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