第十五話〜アグスタ〜
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敵の反応と自分たちの配備状況が表示される。
ライ(…この展開の仕方……敵はホテルに一直線に向かっているだけか。だけど…)
地図と敵配置を読み取り、迅速に指示を飛ばす。戦闘には既にナイトメアが存在するため、ある程度の指揮権を持つことができるのだ。
ライ「シャマルさん、敵の展開が薄めのエリアに念のために人員を増やしておいてください。それと先行していないフォワード陣だけでは防衛ラインの守りが薄い。副隊長のどちらか一人を戻してください。」
シャマル『分かったわ。今ホテルの周辺には副隊長の二人がいないから早く合流を……』
ライ「いえ、僕はナイトメアの方の掃討に向かいます。」
シャマル『でもあなた一人じゃ…』
ライ「全滅させることはできなくても足止めはできる。だから、ガジェットの掃討が終わればこちらに増援をお願いします。」
シャマル『でも敵は4機いるのよ!』
ナイトメアの性能はガジェットよりも上である。その為たった一人でそれを抑えるといった彼に噛み付くように返答するシャマル。しかしライは冷静にそれに対して返答する。
ライ「無人機なら有人機と比べて動きが判りやすい。それに下手に人数がいても混乱するだけです。だから大丈夫です。」
シャマル『…分かったわ。でも無理はしないで。』
そう言ってくれるシャマルに感謝しつつライはナイトメアの反応がある方に向かう速度を上げた。
ゼストとルーテシアの二人がガジェットについてどうするか考えている中、通信が入る。
ドクター『ごきげんよう、2人とも』
ゼスト「…なんのようだ。」
ドクター『つれないね〜。私はルーテシアとの約束のために連絡したというのに。』
ゼストの憮然とした態度にやれやれといった表情をする。ゼストはそんな彼のセリフの一つに疑問を覚えた。
ゼスト「約束?」
ルーテシア「ドクター、彼はここにいるの?」
ゼストの疑問は急に割り込んできたルーテシアの言葉で氷解した。そして彼女がここまで感情を表すようになったことに嬉しさを覚える。しかしそれをスカリエッティに相談していることに不安を抱いてもいた。
ドクター『ああ。先ほど管理局側の増援として現れたよ。』
ルーテシア「!」
ドクター『ショックかい?ルーテシア。』
ルーテシア「少し…」
動揺は一瞬、すぐにいつものように無表情になる。しかしその声はいつもより力がなかった。
ドクター『ルーテシア、僕も彼ともう一度会いたくてね。彼を捉えるために、先ほど新型のナイトメアを一機そちらに送った。君がもう一度彼に会いたいなら、その機体を君の好きにしていいよ。』
ルーテシア「……ありがとう、ドクター。」
ドクター『いえいえ。
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