第十五話〜アグスタ〜
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ルからの報告の少し前、スバルとティアナの二人は念話を使い会話していた。
スバル『それにしても今日は八神部隊長の守護騎士団が全員集合するのか。』
ティアナ「そういえば、隊長たちのこと詳しかったわね、あんた。」
スバル『父さんとギン姉から聞いた話がほとんどだよ。何でも八神部隊長とリィーン曹長と副隊長達、あとシャマル先生とザフィーラがそろえば無敵の戦力だとか…』
ティアナ「……」
スバルの返事に少し考え込むティアナ。返事をせずにいたせいで沈黙が続き、スバルが尋ねる。
スバル『ティア?なんか気になるの?』
ティアナ「別に…」
一瞬ハッとしたがすぐにいつもの雰囲気で返答する。
スバル『そう?じゃあ、また後で。』
ティアナ「ええ…」
彼女は念話を切ると再び思考に浸る。それは機動六課についての考察である。しかしそれはライのように組織としての考察ではなく隊員個人のものであった。
ティアナ(六課の戦力は無敵を通り越して異常だ。隊長、副隊長の強さはもちろん、エリオやキャロのような秘蔵っ子。才能の塊のようなスバル。それ以外のスタッフも一流ぞろい。そして事件に巻き込まれてここに来たライ。だけど、その能力は副隊長達に引けを取らない技術と経験を持っている。しかも彼は魔法の知識と経験を持っていないのに…。やっぱり、この部隊での凡人は私だけか…。…それでも私は立ち止まるわけにはいかない。)
それから少しした後にシャマルからの通信が届いた。
ホテル・アグスタ近郊の森
ライたちがシャマルからの通信を受けているとき、アグスタ付近の森にゼストとルーテシアは訪れていた。
ゼスト「あそこか…」
ルーテシア「……うん。」
二人はそう言いながらホテルに視線を向けている。
ゼスト「ここには、お前の探し物は無いはずだ。」
ルーテシア「……」
ゼスト「…何か気になるのか?」
ルーテシア「うん…。」
インゼクト「……」
ルーテシアの方に視線を移しながらそう尋ねると彼女は首肯しながら答える。そのとき、ルーテシアの使役する召喚虫、インゼクトが姿を現しルーテシアの指にとまる。インゼクトは言葉を伝えるように足を動かす。そして言葉を受け取った彼女はゼストに告げた。
ルーテシア「ドクターの玩具が近づいて来てるって。」
ホテル・アグスタ近郊
シャマルの通信を聞いたライは観客の警護を隊長の三人に任せナイトメアフレームの迎撃のために移動していた。
ライ「敵の展開状況を知りたい。周辺の地形データと敵の現在地のデータをください。」
シャマル『今からそちらにデータを送るわ。』
そう言われると目の前にディスプレイが開かれ
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