第51話
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さんならそんな顔はしない!!良くもビーデルさんとパンちゃんを…許さないぞ貴様ーーーっ!!」
幼い頃のように怒りで気を上げる悟飯だが、地力が全盛期のセルゲーム時代と比べれば遥かに弱々しい気だった。
孫悟空を騙る男も気の感知能力はこの時点ではなかったが、元々の感知能力と勘で今の自分でも容易く始末出来るレベルだと理解したようだ。
「ふん、怒ってもこの程度か…まあいい、少しは私の糧になるように頑張るんだな」
「うおおおおおっ!!」
怒りのままに殴りかかる悟飯だが、男にあっさりと滑るように受け流されてしまい、逆に後頭部に手刀を受けて吹き飛ばされる。
「ふむ…」
「くっ!!」
何とか立ち上がった悟飯は自分の体を確かめるように眺めている男に再び殴りかかる。
今度はラッシュ攻撃だが、鈍っているせいで力が出し切れていない上に攻撃があまりにも分かりやすい。
姉からも長い間酷評されていた闘い方は怒りや鈍りで悪化しており、男は全てを受け流して逆に悟飯の顎に掌底を叩き込み、気弾をぶつけた。
「うわああああっ!!」
「随分と闘いから離れていたようだな。まだ不慣れな体であるにも関わらずこの様とはな。これでは殺した貴様の父も浮かばれまい」
それを聞いた悟飯は目を見開く。
「な、何だって…?」
「私は慈悲深いからな…特別に教えてやろう。この体は貴様の父親の体だ。父親か姉に聞いていないか?第7宇宙と第6宇宙に存在する超ドラゴンボールと言う願い玉の力で貴様の父親の体を交換したのだ」
「体を…交換…父さんはどうした…!?」
「心配するな、すぐに殺してやった」
目の前の男は父の体を奪い、そして殺したのだと言う。
父の体を奪ってすぐにここに来てビーデルとパンを殺したのだろう。
「き、貴様ーーーっ!!」
激怒した悟飯は超サイヤ人に変身するが、気を感知出来る者が見ればとても不安定な状態であった。
そして男も何となくではあるが、悟飯の超化の違和感に気付いており、恐らく修行をサボリ続けた結果、超サイヤ人への変身も厳しい状態なのだろう。
「やれやれ、この体の力をどこまで出せるのか確かめるためにここに来たが、これでは意味がないな。こんな不出来な息子を持った孫悟空に同情するぞ」
嫌味な笑みを浮かべる男に悟飯は父の体を好き勝手に扱う男に怒りが頂点に達しており、突撃した。
「父さん達の仇だーーーっ!!」
「諦めろ、貴様では今の私にも勝てん」
最初は流麗というか優雅というか、悟空とは正反対の動きだったが、男が体を動かしていく度に動きが父に近くなっている。
「どうやら、孫悟空の闘い方を真似た方が動きやすいようだ。そして強い…不出来な息子と言ったことは詫びよ
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