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真・恋姫†無双 劉ヨウ伝
第18話 天下への野望
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うのなら、中央は言うに及ばず、地方の汚職役人達を全て誅殺しないといけないよ。漢王朝が弱体化する原因の発端である黄巾の乱は、別に権力者が反乱を起こしたんじゃない。圧政に苦しむ民が苦しみに耐えかねて起こした反乱なんだよ。そこまで民を追い込んでだのは、他ならぬ漢王朝なんだよ」

正宗様の話を聞いて、漢王朝を立て直すのは無理だと感じましたわ。

それでも漢王朝が滅びることが分かっていながら、それを静観せざる負えないのは複雑な想いがありますわ。

「正宗様、これからどうしますの?」

私は戦乱の世をどうやって、生きて行くのか想像もつきませんわ。

正宗様の話では、私達にとって、戦乱の世は厳しいものとなるのでしょうから。

「私は大陸を統一するつもりだよ。華琳を下し、孫策を下し、並みいる諸侯を戦で敗る。戦乱が無くならない限り、私と麗羽が安心して暮らすなんて、夢のまた夢だよ。正直、最初は戦乱の世を生き残れればいいと思って、文武に励んでいたんだ。でも、麗羽と出会って、自分の事も大事だけど、君のことも守りたいと思ったんだよ。だから、鉄砲の開発もしていたんだ。少しでも、優位に戦乱の世を生き抜く為にね。15歳になったら旅に出ると言ったのも、将来に備え人材を探すためだよ」

天下を統一するという正宗様は、その理由に私と正宗様が安心して暮らすためと仰っていましたわ。

正宗様の言葉は、自分本意な願いですが、そのように想っていただける私は果報者だと思いましたわ。

まさか正宗様の旅を為さろうとしていた理由が、人材探しだったなんて・・・。

そんな前から、私のことを想ってくださったのですね。

私は正宗様の想いに応えるべく、彼と共に戦乱の世を生き残ることを決意しましたわ!
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