第18話 天下への野望
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
うのなら、中央は言うに及ばず、地方の汚職役人達を全て誅殺しないといけないよ。漢王朝が弱体化する原因の発端である黄巾の乱は、別に権力者が反乱を起こしたんじゃない。圧政に苦しむ民が苦しみに耐えかねて起こした反乱なんだよ。そこまで民を追い込んでだのは、他ならぬ漢王朝なんだよ」
正宗様の話を聞いて、漢王朝を立て直すのは無理だと感じましたわ。
それでも漢王朝が滅びることが分かっていながら、それを静観せざる負えないのは複雑な想いがありますわ。
「正宗様、これからどうしますの?」
私は戦乱の世をどうやって、生きて行くのか想像もつきませんわ。
正宗様の話では、私達にとって、戦乱の世は厳しいものとなるのでしょうから。
「私は大陸を統一するつもりだよ。華琳を下し、孫策を下し、並みいる諸侯を戦で敗る。戦乱が無くならない限り、私と麗羽が安心して暮らすなんて、夢のまた夢だよ。正直、最初は戦乱の世を生き残れればいいと思って、文武に励んでいたんだ。でも、麗羽と出会って、自分の事も大事だけど、君のことも守りたいと思ったんだよ。だから、鉄砲の開発もしていたんだ。少しでも、優位に戦乱の世を生き抜く為にね。15歳になったら旅に出ると言ったのも、将来に備え人材を探すためだよ」
天下を統一するという正宗様は、その理由に私と正宗様が安心して暮らすためと仰っていましたわ。
正宗様の言葉は、自分本意な願いですが、そのように想っていただける私は果報者だと思いましたわ。
まさか正宗様の旅を為さろうとしていた理由が、人材探しだったなんて・・・。
そんな前から、私のことを想ってくださったのですね。
私は正宗様の想いに応えるべく、彼と共に戦乱の世を生き残ることを決意しましたわ!
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ