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ハッピークローバー
第十話 性欲は誰にもその八

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「いいけれどね」
「そうよね、法律に違反してないならね」
「別にね」
「悪くないわね、それに将来もね」
「法律で駄目とかね」
「しなくてもいいわね」
「これといってね。そういえばね」
 一華はふと思い出したことがありそれも言った。
「とりかえばや物語ってね」
「日本史の授業で出たわね」
 かな恵も応えた。
「男の子と女の子を取り換える」
「つまり男の娘ね」
「それよね」
「日本武尊もなってるしね」
 古事記や日本書紀での英雄である。
「そういえば」
「そうだったわね」
「もうね」
 それこそというのだ。
「日本じゃ女装もね」
「昔からあるわね」
「男の娘も」
「江戸時代もあったそうだし」
 何と浮世絵にもなっている程だ。
「織田信長さんも女装したことあるし」
「あの人結構色々やってるわね」
「本当にね」
「いや、男の娘って凄いわよ」
 富美子は真顔で言ってきた。
「下手な女の子よりもね」
「可愛いの?」
「滅茶苦茶ね」
 かな恵にも真顔で話した。
「可愛いのよ」
「そんなになの」
「もう見たら」
 それこそというのだ。
「一目惚れになる位にね」
「可愛くて」
「負ける位よ」
「本物の女の子が」
「本当に凄いから」
 男の娘の可愛さはというのだ。
「そういうの見たらね」
「同性愛もなのね」
「なるのもわかるかも。しかし日本ってね」
「同性愛に寛容よね」
「かなりね」
「だったら男の娘も」
 かな恵も言った。
「ありね」
「そうよね」
「そうしたお国柄よね」
「工業科の三年生でそうした人おられるし」
「台湾の人だったわね」
「黄さんだったわね」
「そうだったわね」
 その彼のことも話した。
「この学園には色々な人がいるけれど」
「台湾の人でそうした人もいて」
「それでね」
「男の娘もいるわね」
「それで罪に問われない」
「それもいいことよね」
「日本ならではね」
 あらためて日本の同性愛のそうした懐の深さも話した、そしてだった。
 そうした話をしてだ、かな恵はあらためて言った。
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