第八章
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「まさかそうした神がいて」
「人間に戦いを仕掛けているなんてな」
「その戦いから人間を見て退屈を紛らわせているとは」
「思いも寄らないよ」
「全くですね」
「小説でもそこまでの発想はそうは出ないよ」
神山は小説家としても言った。
「本当に」
「いいネタにはなるけれどね」
芽衣は編集者として言った。
「けれどね」
「うん、発想としてはね」
「中々思いつかないわね」
「全くだよ」
「けれど事実よ」
ツクヨミが二人に述べた、実にクールな口調である。
「このことは」
「だからメギドが出て来たか」
「そうよ」
富加宮にもクールな口調だった、その口調での返事だった。
「滅んでしかももう出ない筈でもね」
「出せるか」
「全部あいつが動かしていたから」
「何故メギドを生み出せる様になったか」
大秦寺は自分達と戦った彼等のこのことから考えて述べた。
「あいつ等の力の様でか」
「それがなのだよ」
大秦寺にはウォズが答えた。
「その実はだ」
「スサノオが与えていたか」
「彼等にも気付かない様にして」
「恐ろしいことは時間を移動して仕掛けをしたことだな」
尾上はこのことに驚いていた。
「わざわざそうしていたんだな」
「スサノオはあらゆる世界にも行くことが出来時空も自由に移動出来る」
門矢はこのことを語った。
「だからだ」
「そうしたことも出来るか」
「そういうことだ、わざわざ二千年前の世界に行ってだ」
「仕込んでいてか」
「今動かしたということだ」
「随分の手の込んだことをするもんだな」
「それだけ退屈から逃れたいということだよ」
海東はスサノオのその本質を話した。
「要するにね」
「退屈もずっとでしかも異次元の牢獄から出られないからか」
尾上はこのことがわかった。
「それでか」
「そこまでしてね」
「俺達に仕掛けて来ているんだな」
「仮面ライダーつまり人間にね」
「そういうことか」
「今仮面ライダーが人間と言ったが」
ユーリはその言葉に目を向けた。
「仮面ライダーは即ちか」
「そう、人間なのだよ」
ウォズが答えた。
「言うならば」
「そうなのか」
「勿論そこから逸脱した者もいる」
「マスターロゴス達だな」
「だがその本質はだ」
まさにというのだ。
「人間なのだよ」
「仮面ライダーは人間の力だな」
「如何にも。その力を使って神であるスサノオの挑戦を受けて戦うのがだ」
「俺達仮面ライダーか」
「そうなのだよ」
こうユーリに話した。
「そのこともわかったな」
「よくな」
「よくわかったが忌々しいことだ」
神代は自分の思ったことを率直に述べた。
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