第三十七話 完成させることの大切さその七
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「そうしたらね」
「いいのね」
「どうかしら」
「じゃあそれでやってみるわね」
咲は母のアドバイスを受けて述べた。
「実際に」
「ええ、じゃあね」
「読んでみるわ、〆切もあるけれど」
「それは絶対にあるわね」
「同人誌を完成させるまで」
漫研で出すそれのというのだ。
「それまでがね」
「〆切ね」
「それまでに完成させないといけないから」
「何時までも考えてばかりじゃいられないわね」
「そうなの、だから出来るだけ早いうちに何を描くのかを決めて」
そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「描いて」
「完成させないといけないから」
だからだというのだ。
「ここはね」
「ちゃんとなのね」
「まずはどんな漫画描くか決めるわ」
「それでなのね」
「お母さんの言う通り読んでいくわ」
「そうしたらいいわ、あとお母さん以外の人にも色々信頼できる人からアドバイス受けてこうすれば一番いいとか」
母は娘にさらに話した。
「考えて決めることもいいわ、何を描くかを決めること自体にもね」
「それもいいの」
「高校性の時は色々経験していくことも大事よ」
それでというのだ。
「だから色々な人とお話して」
「アドバイスを受けてなの」
「どういったアドバイスがあってこうした時何が一番いいか」
そのことをというのだ。
「決めることもね」
「いいのね」
「それもいい経験だから」
人生のそれだからだというのだ。
「決めるといいわ」
「それじゃあ」
ここでだ、咲は。
父に話も聞こうと思った、親であるからだ。今は埼玉への転勤の件で何かと大変であってもだ。
そして部長にクラスメイト達中学時代の付き合いのあった漫画好きの娘に特に。
「お姉ちゃんに」
「ええ、愛ちゃんともお話を聞くのもね」
「いいわね、まあモコはね」
「ワン」
ケージの中の彼女を見てくすりと笑って言った。
「相談してもね」
「モコは喋れないわよ」
母もくすりと笑って言った。
「だからアドバイスしてもらってもね」
「出来ないわね」
「流石にね」
「そうよね、ただ」
咲はモコを見つつふと閃いて言った。
「モコを描いてもいいわね」
「ええ、犬や猫が主人公の漫画もあるでしょ」
「そうよね」
「だからモコを見て一緒にいてもね」
そうしてもというのだ。
「いいんじゃないかしら」
「何を描くか決めるには」
「漫画を描くにはね」
それにはというのだ。
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