第二章
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「動かないよ」
「じゃあ故障ね」
「ちょっと時計屋さんに持って行こうかな」
「それならいいお店知ってるわよ」
芽衣は時計屋と聞いて言った。
「そこに行く?」
「いいお店知ってるんだ」
「ええ、常盤時計店ね」
芽衣はその時計屋の名前も出した。
「時計以外の者の修理もしてくれるわ」
「そうしたお店なんだ」
「勿論時計の修理もしてくれるし」
芽衣はこのことも話した。
「それにいい時計も売ってるから」
「じゃあ時計が修理出来なくても」
「何とかなるわ」
「じゃあちょっと今から行こうか」
「そうしましょう、私途中で原稿持って行くから」
自分のすることは忘れていなかった、それでそのことはそうすると言うのであった。
「その後でね」
「うん、時計店行こうね」
「そうしましょう」
芽衣は神山を引っ張る様にして提案した、神山もそれに頷いてだった。
自分の仕事部屋を出た、そのうえで芽衣と共に編集部に行ってそうして時計屋に行こうとしたが。
突如数体の怪人が目の前に出て来た、それで神山は芽衣の前に立って彼女を護る様にしてすぐに仮面ライダーセイバーに変身した、しかし。
その怪人達を見て彼は驚きの声をあげた。
「そんな」
「えっ、この怪人達って」
「うん、悪魔の連中じゃないよ」
「メギドじゃない」
芽衣はその怪人達を見て言った。
「もういなくなったんでしょ」
「その筈だけれど」
「何で出て来たの?」
セイバーに驚きを隠せない声で問うた。
「今更」
「俺にもわからないよ、もう関係者は皆情念から解放されて消え去ったのに」
「そうなのに」
「これはどういうことかな、しかも」
セイバーは芽衣を護りつつ周りを見回した、するとだった。
彼等は次々に増えて二十体以上になった、それで芽衣に言った。
「多いね」
「二十体はいるわね」
「急に出て来たよ」
「一人で大丈夫?」
「オールマイティセイバーになれば」
そのフォームになればとだ、セイバーは芽衣に答えた。
「多分」
「そうなのね、けれどあのフォームなったらかなり体力使うでしょ」
芽衣はこのことを指摘した。
「だからね」
「迂闊には使えないね」
「ええ、今出てきている連中は倒せても」
それが出来てもというのだ。
「けれどね」
「まだ出て来たらまずいか」
「そうじゃない?けれど今いる連中を倒さないと」
「やっぱりまずいね」
「そうよね」
「じゃあとりあえず今の敵を倒さないといけないから」
今出てきているメギド達をとだ、セイバーはこの現実を認識してそのうえで自身の最強フォームになろうとした、しかし。
そこに新堂倫太郎が来た、新堂はメギド達を見て彼も驚きの声をあげた。
「馬鹿な、どうして彼等が」
「
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