第49話
[4/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
前だろ、お前がでかくなったんだから。私が死んでから何年経ったと思ってるんだ」
「あ…(そうか、俺…悟林さんが生きてた時の歳を追い越したのか…)」
肉体的な年齢は今ではトランクスの方が悟林よりも上であり、本当にあの悪夢のような日から長い年月が経ったのだと再認識した。
「界王神様!魔人ブウが起きました!」
異変に気付いたキビトが慌てて駆け付けながら言った言葉に誰もが焦りを抱く。
「ついに起きましたか…魔人ブウ…!」
「不味いな…悟飯のパワーアップはまだかかるぞ…」
「……しかしこのままでは、地球のみんなが…母さんやマイが……キビトさん、俺だけでも地球に戻してくれませんか?」
「トランクス!?」
トランクスの言葉に悟飯が驚いて振り返り、悟林が尋ねる。
「悟飯のパワーアップが終わるまで時間稼ぎをするつもりか?」
「ええ、今の俺ならブウを相手にしても時間稼ぎが出来るはずですから」
「出来るのか?」
「やって見せますよ、悟飯さんのパワーアップまでの時間くらい稼いで見せます」
この場にいる全員がトランクスを見るが、考えを変える気がないのは火を見るより明らかだ。
「分かった、私が送っていこう。」
「それでは私も一緒に…」
「駄目じゃ、お前はここに残っとれ」
界王神も共に行こうとしたが、老界王神に却下された。
「失礼ながら2人が行ってもただ足手まといになるだけでは…この私も送り届けたらすぐにここへ帰るつもりです。勇敢な戦士の邪魔はしたくありません」
「キビトさん…」
「すまないなトランクス。私はずっと昔に死んだ人間だ。占い婆さんが人造人間に殺されたから1日戻ることも出来ない…一緒に闘いたかったな。立派になったお前と…これでもう、私はお前と会うことはない。お前が歳を取って結婚して家族を作って…爺さんになってあの世に来るまではな」
「………」
今自分が師匠といられるのは現世とあの世と繋がっている界王神界だからこそ。
つまりここを離れればもう二度と師匠には会えない。
「頑張れ、私の自慢の弟子…トランクス!」
「…はい!」
トランクスは悟林の体を抱き締めると悟林もまたトランクスを抱き締め返し、そして記憶にあった姿よりも大きく成長した弟子の背中を優しく叩く。
「よし!行ってこい!」
「…さようなら!悟林さん!ありがとうございました!!」
この2ヶ月の師匠との修行の日々をトランクスは決して忘れはしない。
トランクスはキビトと共に地球へ帰還した。
「ではすまん、頑張ってくれ」
「はい、あのキビトさん。お願いがあるんです…この服を俺の父さんが使っていた戦闘服に変えてくれませんか?あの青い戦闘服を着
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ