第十五話―更なる絶望
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「残りは……それだけか……その中のどれかが……本体だな。」
(くっ……この状況では影分身などチャクラの無駄になるだけ……!)「解!」
ボフン!ボフン!ボフン!
扉間は影分身を自ら消滅させ,分身体に残っていたチャクラを本体へ戻す。
「消しやがった……自ら本体を……晒してくれるとはな……。」
ビュッ!!!
サッ!
辛うじて金角の攻撃を躱しつつ,扉間は何とか突破口を探る。
(何か弱点はあるはずだ……。九尾の衣の防御力はそう簡単に突破できるものではないが……何か……!)
ビュッ!!!
サッ!!
(そうだ,一撃で致命傷を与える必要ない……。ヤツの力の源は,まぎれもなく強大なチャクラ……つまり,チャクラの放出さえ止めてしまえば,大幅に力を削ることができる……!)
ビュン!!!!
サッ!!
「くそ……すばしっこい……やつめ……!」
(大きな傷をつける事は出来ないが……何とかして不意を突けば,ほんの少しはヤツの体に届くはず。あとは,どれだけ正確に狙いを定められるか……,そこはもはや,賭けでしかないか……!)
「いい加減……くたばれ……っ!」
ビュッ!
(これで最後だ!)
バッ!
扉間は,金角の攻撃を躱すのを突然やめて,金角の攻撃へ真正面から向かっていく。
「やっと覚悟を……決めたか……!」
グサァッ!!!
しかし扉間の攻撃は繰り出されることなく,無残にも金角の攻撃が突き刺さる。
「へっ……これで……最後だな。」
……
……ボフン!!!
「ああ,それで最後だ,影分身はな。」
「は!?」
突如,金角の背後から扉間の声が響く。
「数え間違えたか?ワシが出した影分身は全部で九体,さっき消えたのが最後,九体目の影分身だ!」
「何……!!?」
扉間の本体は,水の壁で金角を覆っていた時に円陣から外れていた。
四体の影分身のうち,あえて三体だけを消して残った一体を本物だと思い込ませたのである。
(白眼は無いが……点穴の大まかな位置は知っておる!これで決める!)「天泣!!!」
金角の背後を取った扉間の本体は印すら結ばず,水の千本のようなものを素早く吹き出す。
グサッグサッグサッ!!!
千本はことごとく金角の首元に突き刺さる。それは決して大きな威力を持つものではなかったが,しかし正確に金角の急所を射止めていた。
「ぐっ……!こんなもの……なんだと言うのだ……!……!?……チャクラが……!?」
「点穴を突いた。貴様はこれ以上チャクラを練れん。」
「くそ……が……てめえの分身の……数なんざ,いちいち数えちゃ……いねえよ……。」
点穴を突かれた金
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