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DOREAM BASEBALL 〜夢見る乙女の物語〜
新戦力
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度成長しているのかが見えてくる。普段はなかなか見せない彼の真剣な表情に、隣にいる少女たちも背筋が伸びていた。
『二番セカンド丹野さん』
「そう来たか」
その名前を聞いた瞬間、彼から笑みが溢れた。舐めているのではない、相手に成長が見られたことに対する喜びの笑みだ。
(となると三番は莉子か?それとも優愛を上げてくるか?)
『三番ショート水島さん』
「莉子が三番ね。なるほど」
数回頷きながら納得の表情を浮かべる町田。しかし、彼の横にいた少女たちは、今のアナウンスに違和感を抱き顔を見合わせていた。
「あの……」
「シッ」
何かを言おうとした彼女を制する。よほどこの試合の行方が気になっているらしく、それ以外のことには頭が回っていないらしい。
『四番サード渡辺さん』
止められた少女はソワソワとしているが、見えているはずの町田はあえてそれをスルーし続けている。
『五番ファースト東さん』
(葉月を上げてきたか。じゃあ陽香はどこに入れるんだ?)
ここで予想とは異なるオーダーが出てきたことに目付きを鋭くさせる。その意図を読み取らなければ自分たちが喰われてしまう可能性があるだけに真剣だ。
『六番ピッチャー坂本さん』
「陽香をこの位置ってことは……」
「先生!!」
色々と彼なりの思考を張り巡らせている最中、業を煮やした少女の声に驚き体を震わせる。
「なんだよ、今色々考えてーーー」
「明宝のオーダー、おかしくないですか?」
わざわざ何用かと思えばわかりきった問いにタメ息を漏らす。
「あのな……新戦力が入ったら打順が変わるのは当たり前でーーー」
「いやいや!!そうじゃなくて!!」
そう言ってスコアボードを指さす少女。彼はいまだに彼女の言いたいことがわからないままそちらに目をやる。その時は意味がわからなかったが、次の放送でようやく違和感に気が付いた。
『七番レフト菊池さん』
「え?センターじゃない?」
春とポジションが代わっている選手がいることにここで気が付いた町田。彼は少女の指さすスコアボードに映し出される打順とポジションを確認する。
「三番に6ってことは……」
旧式のボードのため名前は表示されていない。しかし、誰のポジションが代わっているのかはすぐにわかった。そして……
『八番キャッチャー城田さん』
それによりどのポジションにさらなる戦力が加わったのかもすぐに明確になる。
「まさかあの人がこんなフェイクをしてくるとは思わなかったな」
『九番センター高嶋さん』
その次のアナウンスが頭に入ってこない。彼の知る真田は背番号通りに初戦を戦ってきた。勝ち進むに連れてスタメンが代わることはあったが、大事な初戦をベストメンバーで挑まな
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