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DOREAM BASEBALL 〜夢見る乙女の物語〜
新戦力
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行かれたら嫌じゃないんですか?」
「それはあるけど……選手の伸び代を考えた方が得策ですからね」
「あぁ……そうでしたね」
町田は女子野球U-18日本代表の監督も務めているため、有望な選手には極力多くの経験を積んでほしいと考えている。もちろん優秀な指導者の元に行ってくれるならの話にはなってくるが。
「他の一年生はわかりますか?」
「聞いたことある奴もいるけど……全然知らないのも一人いますね」
中学時代から野球をしてきた都内の選手はほとんど把握しているはずが、彼でも知らない選手がいたことに本部席はざわついていた。ましてはそれが一年生ながらシード校のベンチに入っているとなればなおさら。
「日帝大は相変わらずですね」
「一年生は秋まで体作りをやらせてますからね。どれだけ実績や実力があろうがそれを徹底してるから結果も出てきたんでしょう」
高い攻撃力を誇る日帝大付属は二、三年生のみで夏の大会を毎年勝ち抜いている。それは一年生時のトレーニングによる土台作りが功を奏しているからなのだが、それゆえに実績のある選手に敬遠されることもあるらしい。
「監督がどこに丹野を置いてくるのかが見物だな。それをこの目で確認できるのがありがたいですよ」
補助の試合や会場は組み合わせにより決まるため確認しておきたい試合が見れないことなどざらにある。今回ばかりはいいくじを引いたと町田もご満悦のようだった。
一試合目の補助が終わりスタンドへと移動してきた町田。彼の隣には三脚にカメラを立てている少女と、スコアブックの準備をしている少女がいる。
「先生の予想だとどんな打順になってそうですか?」
カメラの準備を終えた少女がスマホをいじっている町田へと声をかける。
「俺なら丹野は二番に配置するかな」
「一年生なのにですか?」
「今の打順じゃ陽香に負担がかかりすぎだからな」
エースであり打線の中軸も担っている陽香。彼女の使われ方では上に行くにつれて消耗が激しすぎると感じていた彼はそう考えていたらしい。もちろん、決めるのは監督だがと付け加えていたが。
『本日の第二試合ーーー』
(さて、どんな打順を組んできてる?)
本来なら彼は本部席で試合を見ることができる立場にあるのだが、今回は選手の入れ替わりがあったライバル校のデータを取るためにビデオ班と行動を共にしている。そのため、この段階ではどのようなオーダーを組んでいるのかわからないのだ。
『続きまして、後攻、明宝学園高校のスターティングメンバーは、一番ライト新田さん』
(やっぱり栞里は一番のままか。じゃあ次は?)
次の打者の名前によりどのような意図を持ってオーダーを組んできたのか、春からどの程
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