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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第六十五話 結界外での戦い ★
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騎士達の強さはかなりのモノだ。
それをカートリッジシステムを搭載したとはいえ白兵戦型のベルカ式の騎士と互角に戦うなんて。
そして、真正面から一対一で戦う事を選ぶ彼女らもそうだが、それを予測していた友人二人もそれを受け入れているのはどうかとも思う。
もっともそのおかげでこうして闇の書の主を探す余裕が出来ているのだけど。
だが叶う事なら
「闇の書の主を見つけるのは僕だと理想的だな」
士郎が関わるとどうしても魔術の事などがあるので、戦力的にはありがたいがあまり表舞台に立たせたくない。
とはいえ
「世の中そううまくいかない事ばかりなんだよな」
「クロノ君、どうしたの。
やけに重たいため息ついて」
「いや、別の事だ。
次のポイントに移動する」
「了解」
ため息を聞かれていたエイミィと通信を切り、次の捜索ポイントに向かう。
その途中でビルの屋上から結界を見つめる一人の女性。
その腕には闇の書が抱かれている。
空中で急停止し、女性を見つめる。
位置的には彼女の左側にいるがこちらに気がついた様子はない。
慌てるな。
下手に慌てればこちらに気がつかれこの絶好のチャンスを逃す事になる。
高度を下げて、死角に入りビルの合間を縫うように彼女の背後に回る。
そして、足音をたてないように少し距離をあけてゆっくりとビルの屋上に着地する。
相手は結界に注意がいき過ぎている。
足音をたてないように近づき、S2Uを突きつける。
「あ」
相手が漏らした小さな言葉。
完全に隙をつけた。
「捜索指定ロストロギアの所持、使用の疑いで貴方を逮捕します。
抵抗しなければ弁護の機会が貴方にはある。
同意するなら武装の解除を」
どう出るか、相手の挙動に目を配る。
その時
「え?」
何かに驚いたように彼女が顔を僅かに右に向けた。
それと同時に響く屋上を蹴る、踏み込みの音。
すぐに彼女の向いた方に視線を向けるが、遅過ぎた。
「ふっ!」
「がはっ!!」
腹部を蹴られ、その勢いのままとなりのビルのフェンスに叩きつけられた。
彼女に意識が向き過ぎて、周囲の警戒があまくなっていた。
「く、仲間……」
「エイミィ、今のは?」
この状況に艦長達の通信が聞こえてくる。
「わかりません。
こっちのサーチャーには何の反応も、なんで、どうして」
僕の警戒があまくなっていたのもあったが、僕の捜索を援護するためのサーチャーにまで反応がない事にエイミィが困惑の声を上げる。
僕だけじゃなくて、こちらのシステムを抜くなんて何者だ。
仮面をつけた男がよく聞こえないが彼女になにかを
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