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『外伝:紫』崩壊した世界で紫式部が来てくれたけどなにか違う
かくしてウィステリアは、結成する
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、二人がここにいる時間が段々と長くなっていった。
最初のうちはやっぱり、レッスンが終われば神社に帰って行った。
けど次第にどんどんいる時間が伸び、
「それじゃ、いただきまーす?」
「いただきます。」
こうして半ば同居しているような形となってしまった。
「ところでアイドルとしてはどう?」
「まぁ…ぼちぼち。」
「ソフィーがいない間も二人で自主練してたみたいじゃない。アイドルとしての自覚が芽生えた証拠ね。私プロデューサーとして嬉しいわよん。」
「は?」
食べようとしていた具材が思わず箸から滑り落ちる。
「は?ってアイドルにはプロデューサーがいなきゃダメじゃない。」
「いやそうだけどさ…。」
「ほら、遠慮なくへカーティアプロデューサー。略してヘカPとお呼びなさい。」
とは言うものの、この人は何かしたろうか?
あたし達にレッスンをしてくれたのは幻想郷の皆様。
それを呼んだ、もとい斡旋みたいな事をしてくれたのはソフィー。
…。
見事になにも、していない。
「あらあら?まるで私を名ばかりプロデューサーとでも言いたげね。」
「実際そんな気がするんだけど。」
「しょうがないよ。だってへカーティア何もしてないもん。」
「まぁ!ソフィーまでそんなこと言うの!?」
まさかの仲間からのダメだし。
しかしここでへカーティアは素直には頷かず、少し腕を組んで考えると自信満々に言った。
「そう言われると思って、二人のユニット名を考えてきたのよ!!」
絶対今考えたやつだ。
「ふふ…聞いて驚きなさい。源 葵、そして紫式部。今日からあなた達二人は…”ウィステリア”としてデビューするのよん!!」
「…。」
「うぃす…てりあ、とはなんでしょうか?」
横文字にはイマイチ弱い香子。
ウィステリア…確か日本語で言うと
「藤の花…だっけ?」
「そ。藤の英名よ。なんでそうしたかと言うとね…あなた達二人を見てこれだ!ってビビって来たの。」
…本当だろうか?
「葵様。」
「うん?」
「藤の花言葉はご存知でしょうか?」
何故藤の花?
そう思っていると香子が話す。
花言葉…小さい頃からおばあちゃんに教わったから、大体のは分かる。
「『決して離れない』とか、『恋に酔う』とかでしょ?」
「そう!正解!あなた達二人、絶対に離れたりしなさそうだもの。それにさっきもお互い相手に酔ってそうだったしこれこそうってつけだと思ったのよん!!」
と、自信満々に言い放った。
ものすごく説得力のあるネーミングセンスだ。きっとこれは今考えたものではなく、前々からあたし達の為に色々悩んで考えてきたものなんじゃないだろうか?
だとしたら、少し申し訳ない。
「すごいやへカーティア
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