第三十七話 完成させることの大切さその二
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「終わることが多いから」
「そうですよね」
「あの終わり方はね」
「永井豪先生って凄いですよね」
「滅茶苦茶凄いわよ」
漫画家としての力量はというのだ。
「迫力のある絵に物凄い独創性にね」
「発想が凄いですね」
「お話のね、キャラクターもね」
「魅力的で」
「滅茶苦茶面白いのよ」
作品自体はというのだ。
「ストーリーも奇想天外で」
「どうなるかって思わせてくれますね」
「それで終わりはね」
「ああなんですね」
「多作で有名な人だけれど」
その作品数もまた相当なものだ、多くの雑誌で連載を持って来ておりアニメ化された作品もかなり多い。
「けれどね」
「終わり方がですね」
「本当に滅茶苦茶で」
「作品世界がぶっ壊れて」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「もう何っていうね」
「終わり方ばかりですね」
「あれは駄目よ」
「あの終わり方は」
「まともに終わった作品が僅かっていうのはね」
このことはというのだ。
「問題外よ」
「そういうことですね」
「ちゃんと終わらせる」
描いた作品はというのだ。
「そうしないとね」
「駄目ですね」
「一番悪いのは途中でほったらかしにすることよ」
「小説登校サイトで多いですね」
「もう途中で放置って多いでしょ」
「作者さんにも事情があっても」
「それならまだね」
副部長は咲に難しい顔で話した。
「永井豪先生みたいにね」
「滅茶苦茶な終わり方でもですね」
「いいわ」
「終わらせることが大事なんですね」
「そうよ、それが出来てこそ」
まさにというのだ。
「作品を創るってことよ」
「どんな作品でも」
「本当に終わらせることが大事なのよ」
それこそというのだ。
「何よりもね」
「じゃあ飽きて放置は」
「それも駄目よ、作品に対して無責任よ」
「作者ならですね」
「それが義務よ」
「創った人の」
「これは漫画でもアニメでもゲームでもね」
あらゆるジャンルでというのだ、副部長はかなり真剣に考える顔になってそのうえで咲に対して話した。
「今は小説投稿サイトの話をしたけれど」
「小説もそうで」
「私達もよ」
「漫画もですね」
「だから描いたら」
一旦そうしたらというのだ。
「絶対にね」
「終わらせることですね」
「どんな作品でも終わらせることは難しいわよ」
「あっ、イラストも描きはじめたら」
そうしたらとだ、咲は自分の経験から答えた。
「最後まで描くことは」
「大変でしょ」
「最初は描こうと思っても」
それでやる気に満ちていてもというのだ。
「途中で」
「嫌になったりすることもあるわね」
「はい」
そうなるとだ、副部長に答えた。
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