第四百八十五話 乱世の様にその八
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「私よかった」
「そう思ってくれるの?」
「うん、だからね」
それでというのだ。
「私今凄く嬉しいわ」
「それを言ったら私もよ」
舞衣もこう返した。
「可奈美ちゃんが一緒だと」
「嬉しいの?」
「安心出来るから。だから背中は任せて」
「うん、そうして一緒に戦っていこう」
「そうしていこう」
「俺の後ろはお前か」
薫は姫和を見て言った。
「安心した」
「私でいいのだな」
「もうお前のことはよくわかっている」
だからだというのだ。
「そのお前ならだ」
「安心出来るか、それを言うとだ」
「お前もか」
「そうだ、私も同じだ」
まさにというのだ。
「それならばな、ではだ」
「俺はお前に背中を預けた」
「私もお前に背中を預けた」
「ねね」
二人が言うとねねも言った、そうしてだった。
二人も共に戦う、それは沙耶香もだった。
エレンにだ、こう言った。
「貴女が背中を守ってくれるのなら」
「いいのですね」
「そう。何の心配もいらない」
「私もです、沙耶香が背中を守ってくれるなら」
エレンも沙耶香に話した。
「何の不安もありません」
「それじゃあ一緒に」
「戦っていきましょう」
「あの場所は任せていい」
オールマイトは六人を見て微笑んだ。
「あの娘達ならな」
「そうだな、では問題は」
福沢は隣にいるオールマイトの言葉を聞いて述べた。
「何処か」
「緑谷少年の負担が大きい」
見れば出久はその場で一人で戦っている、慢心創痍になりながらも今はそうして怪人達を倒している。
「あの場に誰か言ってもらおう」
「なら僕が行きます」
「僕も行きますね」
中島だけでなく宮沢も名乗り出た。
「そして出久君を助けます」
「そうしてきます」
「お二人だけでは難しいですわ」
ここでクレアも出て来た。
「わたくしも行かせて頂きます」
「クレアさんもですか」
「一緒に来てくれますか」
「はい、私も参加すれば」
それならというのだ。
「いいでしょう」
「うむ、君も行ってくれ」
オールマイトはクレアの名乗りを受けて彼女にこう応えた。
「ここはな」
「それでは」
「緑谷少年は一旦下がってだ」
撤退してというのだ。
「治療が必要だ」
「あの場所には花沢とプリズナーもいたんだがな」
「すいません、やられました」
「俺としかことが迂闊だった」
エクボに輝気とぷりぷりプリズナーが応えた。
「緑谷君には負担をかける」
「僕達が不甲斐ないばかりに」
「仕方ねえだろ、三人しかいないところに千体以上来たんだぞ」
エクボは二人に話した。
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