第十八話 少年期@
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「わぁ、いっぱいお仕事があるんだ」
「というか、ロストロギアって売られているのかよ」
それから、お姉さんとついでにコーラルから、管理局についてのお勉強をさせてもらった。初めて聞く話や知っていた話もあったけど、アリシアと一緒に驚いたりしながら聞く事が出来た。裁判の話も掻い摘んで話してくれたが、結果が出るまでかなりの時間がいるらしい。今母さんは調査審問を受けているところのようだ。
母さんやみんなをすぐにでも助けたいと思うけど、今の俺に出来ることはもうない。あとは向こうに任せて、待つことしかできない。悔しいし、情けないけど、俺が手を出していい領域ではもうないからだ。これ以上は危険だし、母さん達にもさすがに気付かれる。
あと俺に出来ることは、彼らを信じて待つことと、家族を不安にさせないでいることだけ。全部1人で解決できるなんて、そんなこともともと思っていなかったんだから。
「お姉さんって魔導師なんだ」
「お母さんと一緒だ!」
「そうだよ。でも、私はそこまですごくはないんだけどね」
次第に管理局の魔導師の話に移り、魔法についての話題を俺達は語り合っていた。約1名、ハイテンションで教授してこようとする球体がいたので、お昼寝から目覚めて身体がなまっているだろう家族のために手心を加えてあげることにした。うんうん、楽しそうに遊んでいるようだ。
お姉さんは何か言いたげな顔を始終していたが、最後はそっと目を閉じてため息をついていた。幸せ逃げちゃうよ? お姉さん。
「あっ! あのさ、お姉さん。もしよかったら魔法を見せて欲しいな」
「わぁ、私も見てみたい!」
「うーん、見せてあげたいんだけど。もう少ししたらテスタロッサさんも帰ってこられるでしょうから、また今度にしましょう」
興味本位で提案してみたが、お姉さんに待ったをかけられる。でも、駄目というわけではないみたいだ。
俺と妹は壁に立て掛けられていた時計を見上げると、確かにお姉さんが言ってくれた通りの時間になっていた。それに俺達も納得し、後日魔法を見せてもらえることになった。一応簡単な申請も出さないといけないらしい。
でも素直に言わせてもらうと、すごく楽しみだ。他の人が魔法を使っているところをあんまり見たことがなかったから。母さんは仕事で忙しかったから頼むのも気が引けたし、コーラルはなんか違う気がするし。開発チームのみんなも、研究者で普段魔法を使う機会がないから目にしていない。魔法が使えなくても生活に困ることはないから、必要最低限しか使わないのが普通らしい。
「一応、どんな魔法が見てみたいとかある?」
「個人的に見てみたいのは、スターライトブレイカー」
「初めて聞く魔法だけど…」
「そうなの? 確か超巨大ピンク砲で周辺一帯を焦
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